新しい年、新しい画像!1月にの人気を集めた上位画像は、従来の研究サンプルと少し特殊なそうでないイメージング手法の組み合わせを紹介したものでしたが際立っています。細胞から結晶化した化学薬品まで、撮影された画像はフルスペクトルの色を誇っています様々な色彩に溢れています。すべての人気画像をご覧ください。
2つ以上の染色で複数の情報を一枚の画像にチャンネルを単一の伝送媒体にまとめることのできる多重化(マルチプレキシング)は、近年ますます人気で、重要なものになっています。小さなサンプルをイメージングするだけで、研究者たちはさまざまなターゲットの細部と対象ポイントを並行して観察できます。この月に最も人気を集めた画像は、この手法を用いたものです示しています。細胞骨格サンプルのHeLa* 細胞を、DAPI(青)、ペリセントリン(中心体、緑)、a-チューブリン(微小管、Alexa 568、赤)、ファロイジン(アクチン、Alexa 647、マゼンタ)で染色。
サンプル調製:Alexia Ferrand氏。サンプル提供収集:Sara R. Roig氏とAlexia Ferrand氏(バーゼル大学イメージングコアファシリティBiozentrum)FLUOVIEW™ FV4000共焦点レーザー走査型顕微鏡で撮影。
これは後期印象派の絵でしょうか?この画像はジョルジュ・スーラやポール・シニャックが生み出した点描法を思い起こさせますが、実はラットの膵臓をDAPI
AF555 Cy5で染色した画像です。腹部にある膵臓は、内分泌および消化機能を助ける器官です。
BX53顕微鏡とDP75カメラを使って撮影。
人間の脳はマウスの脳よりもはるかに大きいですが、ニューロンの種類とその内部のつながりはとても似ています。このため研究対象として貴重です。科学的に重要であるのに加えて、マウス脳のスライスは見事な画像を作り出します。
ご覧いただいているのはH-lineマウス脳の冠状断面です。サンプルは、シアン:DAPI(細胞核)、緑:YFP(ニューロン)、黄:Cy3(星状細胞)、マゼンタ:Alexa
Fluor 750(微小管)で染色されています。
サンプル提供:理研CBS 細胞機能探索技術研究チーム小暮 貴子様、宮脇 敦史先生Takako Kogure氏とAtsushi
Miyawaki氏(理研CBS脳機能動態学連携研究チーム)FV4000共焦点レーザー走査型顕微鏡で撮影。
ご覧いただいているのはHeLa細胞の別の画像シリーズで、6つの蛍光色素で標識されています。これらは細胞核(DAPI、青)、細胞膜(AF
488、緑)、核膜孔(AF 561、黄)、微細管(Qdot 605、マゼンタ)、ミトコンドリア(MitoTracker DeepRed、シアン)、アクチン(AF
750ファロイジン、グレー)です。このおかげで美しい多彩な色とサンプルのさまざまな面を捉えた広い視野が得られます。
おまけの多重化バージョンがこちらです!
FV4000共焦点レーザー走査型顕微鏡で撮影した画像。
ここは美術館でしょうか?このカラフルな画像も絵画を思わせます。
「上の画像をご覧ください。一見すると、抽象画のように見えます。でも実は、いぼ治療に使われる局所薬(いぼ除去薬)の結晶を表しています。顕微鏡スライド上で物質が結晶化する過程で美しい模様を見ることができます。」”
この画像を生み出すため、Shyam
Rathodさんはサリチル酸と乳酸を合わせたいぼ除去薬の滴をスライドに垂らしました。この滴に別のスライドを押し付けてゆっくり動かし、薄い層を作ります。色を出すために位相差板と2クロス偏光フィルターを使い、単一フレームで取得しました。結晶アートの顕微鏡写真法の詳細は、そのプロセスを説明したShyamさんのゲスト投稿をご覧ください。
画像提供と説明:Shyam Rathod氏(Evident Image of the Year
2022第4回イメージ・オブ・ザ・イヤーコンテストのマテリアルサイエンス部門受賞者)Shyamさんの受賞画像の詳細は、インタビュー記事をご覧ください。すべての受賞画像は、olympus-lifescience.com/iotyでご覧になれます。 34
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※HeLa細胞は医学研究で最も重要な細胞株の一つで、科学の発展に偉大な貢献をしました。しかし、この細胞の元となったヘンリエッタ・ラックス(Henrietta Lacks)さんの同意が得られていなかった事実を認識しなければなりません。 HeLa細胞の使用は、免疫学や、感染症学、癌研究などにおける重要な発見に貢献しましたが、同時に医学における個人情報保護や倫理についての重要な議論も引き起こしました。ヘンリエッタ・ラックスさんの生涯と現代医学への貢献における詳細は、Henrietta Lacks Foundationをご覧ください。