顕微鏡の光源のひとつとして用いられている「ハロゲンランプ」。
今回は、以前よりお問合せを多くいただいております、ハロゲンランプの交換方法(生物顕微鏡「BX43、BX41」編)について解説いたします。ランプ交換の際は、ぜひこちらをご活用ください。
顕微鏡の鏡体から、ハロゲンランプソケット(以下、ランプソケット)を取り外す
古くなったハロゲンランプ(以下、ランプ)を取り外し、新しいランプをセットする
ランプソケットを、再び顕微鏡の鏡体に取り付ける
使用中、使用直後のランプソケットやランプ、その周辺は非常に熱くなっています。
ハロゲンランプの交換は、感電ややけどを防止するため、必ず電源をOFFにし、ランプソケットおよびランプが充分冷えてから行ってください。
またランプは、必ず指定のものをご使用ください。
【BX43】
正面 | 背面 |
【BX41】
正面 | 背面 |
BX43、BX41ともに、手順は基本的に同じです。以下、BX43を使用した例で説明いたします。
(なお、説明の都合上、BX43のランプソケットに接続している「ランプケーブル」は、外してあります。)
1.顕微鏡の鏡体から、ランプソケットを取り外す(BX43,BX41 共通)
顕微鏡の鏡体背面に装着されているランプソケットを、図1のように矢印の方向に真っ直ぐ後ろに、ゆっくりと引き抜きます。
図1 ランプソケットの取り外し(BX43の例)
※注意
ランプソケットは、かなり硬めに装着されています(特にBX41の場合)。このため、人によっては引き抜く際の力加減が難しい場合があります。
【ランプソケット取り外しのコツ】
取り外す際は、片方の手で顕微鏡の鏡体を支え、もう片方の手でランプソケットを図1のようにしっかり持ち、矢印の方向に力を入れながら、ゆっくりと真っ直ぐ後ろに引き抜くようにします。
※なお取り外す際は、決して無理に斜め方向に引き抜かないようにしてください。無理に斜め方向に引き抜こうとすると、ランプソケットのガイドピンがゆがんでしまい、再び顕微鏡の鏡体に装着できなくなる恐れがあります。
2.古くなったランプを取り外し、新しいランプをセットする(BX43,BX41 共通)
図2 ランプソケット
(1)図3のように、ランプソケットからランプを上方向に引き抜いて、取り外します。
図3 ランプの取り外し
※観察中のランプ交換時の注意
使用中、使用直後のランプ・ランプソケットやその周辺は非常に熱くなっています。
ランプの交換は、感電ややけどを防止するため、必ず電源をOFFにし、ランプソケットおよびランプが充分冷えてから行ってください。
(2)新しいランプを取り付けます。
ガーゼなどでランプを包んで持ち、端子をランプソケットのピン穴に真っ直ぐに(傾けない)突当たるまで押込みます。(端子の両足がしっかり突き当たること)
図4 ランプの取り付け(クリックすると拡大されます。)
図5
※ランプ取り付け時の注意
ランプには直接触れないようにします。ガーゼなどでランプを包んで持つか、もしくは新しいハロゲンランプは、ビニール袋に入っています。そのビニール袋の片側(ランプの端子側)を開けて、ビニールの上からランプを持つとスムーズな交換が可能です。(図4、図5を参照)
もしランプに指紋などが付着した場合には、寿命の低下やランプの破裂を防止するために、無水アルコール等レンズ洗浄液を含ませた柔らかい布などできれいに拭き取ってください。
なお無水アルコールは引火性が強いので、使用中は火気に近づけないようにし、各種電気機器のメインスイッチのON-OFF操作も引火の誘因となりますので行わないでください。
また、部屋の換気にもご注意ください。
3.ランプソケットを、再び顕微鏡の鏡体に取り付ける
【BX43の場合】
(1)ランプケーブルを抜いた場合は、再び差込んで装着してください。
※下の図6では、説明の都合上、ランプケーブルは外れた写真になっています。
(2)ガイドピンを、顕微鏡の鏡体背面のガイド穴に合わせ、確実に突当てまで押込みます。
図6 ランプソケットの取り付け(BX43鏡体背面)
【BX41の場合】
ガイドピンを、顕微鏡の鏡体背面のガイド穴に合わせ、プラグをソケットに入れながら確実に突当てまで押込みます。
図7 ランプソケットの取り付け(BX41鏡体背面)
【そのほかの注意点】
ランプケーブルや電源コードがランプソケット周辺に触れると、コードが溶け感電や発火のおそれがあります。ランプケーブルや電源コードの取りまわしの際は、ランプソケットから充分離してください。
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