倒立型生物顕微鏡は、生きた細胞(培養細胞)を観察するために開発されました。観察対象となる細胞は、カレル瓶やシャーレ内で培養されています。このため、一般的な正立型の顕微鏡では、「対物レンズが培養液中に浸ってしまう」「標本容器が規制されてしまう」「位相差コントラストの調整がしにくい」「長時間観察の際に焦点ズレが起こる」などといった問題がありました。倒立型の生物顕微鏡(培養顕微鏡)は、このような問題を解決するために開発されました。基本的な光学系には、すでに開発されていた倒立型金属顕微鏡の技術が応用されました。昭和33年(1958年)にはPMBが、昭和41年(1966年)には簡易型のCKが登場。その後、UIS光学系を採用したIXシリーズへと進化、現在に至ります。 |
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