昭和2年(1927年)発売の生物顕微鏡昭和号GK。大正末ごろには、1000倍以上の倍率を持つ油浸系(標本と対物レンズの間をオイルで満たして観察するタイプの顕微鏡)の生物顕微鏡を販売していました。しかし、残念ながらドイツなど外国の製品と比べると、その性能は決して高いものではありませんでした。一方、外国の製品は、品質は高いものの、一般の研究者や医師が簡単に購入できる価格ではありませんでした。
「実用的で価格も安く、質の良い油浸系顕微鏡を製造してほしい」という依頼は、岩崎顕微鏡の初代社長岩崎清吉氏からのものでした。これを受け、岩崎顕微鏡の協力のもと、昭和号は開発されました。販売者と製作者の熱意、そして揺るぎない協力関係から生み出された顕微鏡は、新しい年号にちなんで「昭和号」と名付けられました。 昭和号GKは、当時の国産顕微鏡の最高峰になると同時に、オリンパスの顕微鏡事業を支える代表機種にもなりました。 |
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