光学系とは、光の性質を利用して物体の像をつくる機能のまとまりである。レンズ、ランプ、反射ミラーなどの組合わせで構成されている。
顕微鏡の基本機能と構成は次のとおりである。図1と照らし合わせて、顕微鏡の構成を理解しておこう。
これら基本機能の中で特に基本となる顕微鏡の光学系は、対物レンズ、接眼レンズ、照明系(コンデンサ、絞り、光源、フィルタ)、鏡筒の4つである。
基本機能 | 基本機能構成 |
---|---|
標本を照明する | ランプハウス(ランプ、コレクタレンズ)、フィルタ、視野絞り、開口絞り、コンデンサ |
標本を載せ、観察箇所を決める | ステージ(クレンメル、クリップ)、プレパラート(スライドガラス、カバーガラス) |
標本にピントを合わせる | 焦準装置(粗動ハンドル、微動ハンドル) |
標本の拡大像をつくる | レボルバ(対物レンズ・開口数)、鏡筒(接眼レンズ・視野数) |
観察・記録する | 撮影鏡筒(撮影レンズ、アダプター)、撮影装置(銀塩カメラ、デジタルカメラ、テレビカメラ)、描画装置 |
図1 顕微鏡光学系の例(正立型顕微鏡)
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