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広視野で高い位置精度を実現するASTERテクノロジー

SAFeシステムはすべて、Adaptable Scanning for Tunable Excitation Regions(ASTER)テクノロジーに基づく独自の励起システムを採用しています。 1 ASTERではTIRF、HiLo、EPIの各モードで均質的な照明が得られるとともに、PALM、STORM、PAINTなどのSMLM法を、150 x 150µm2の視野(FOV)で10~15nmに達する3D位置精度を実現します。

ASTERの模式図と得られる照明パターン

ASTERの模式図と得られる照明パターン

ASTER照明法は、SMLMおよびTIRFイメージングにsCMOSカメラのFOV全体を利用する新しい手法です。

ASTERでは2枚のガルバノミラーを使用して、サンプル面で照明を制御します。励起ビームが後焦点面(BFP)の位置を維持する一方で、ガルバノミラーの角回転によってサンプル面の位置に応じてBFPが同じ角度になります。

ラスタースキャンなど特定のパターンを適用すると、ASTERではすべての励起モード(EPI、HiLo、TIRF)について、最大150 × 150µm2までの調整可能なFOVで均一な励起が可能です。

均質な照明を用いた広視野TIRFイメージング

エビデントはTIRF顕微鏡法分野のパイオニアであり、TIRF用の各種対物レンズは、TIRFイメージングで生成されるエバネッセント光を厳密に制御するように設計されています。倍率範囲は60X~150Xです。対物レンズAPON100XHOTIRFは世界最高のNA1.7* を有し、UPLAPO60XOHRとUPLAPO100XOHRは、世界で初めてNA1.5を実現するプランアポクロマート対物レンズです。*

エビデントの光学レンズとAbbelight社のASTER照明法を併せて使用すれば、広い視野で均質なTIRF照明を実現できます。

*2018年11月時点。当社調べ。

広視野TIRFイメージング

細胞骨格スペクトリンを染色し、TIRF顕微鏡法モードでイメージングした培養海馬ニューロン。Abbelight ASTER照明法を使用して、Hamamatsu Fusion sCMOSカメラの視野全体(カメラポートよりもさらに大きいサイズ)にわたり均質なTIRFが実現しています。サンプル提供:Leterrier, NeuroCytoLab, Marseille、画像取得:Adrien Mau, ISMO, Orsay。

近赤外スペクトルデミキシングを使用したマルチチャンネルイメージング

微小管(α-チューブリン抗体)CF660、ミトコンドリア(抗TOMM20)CF680、クロマチン(EdU)AF647を染色したU2OS細胞。スペクトルデミキシングを使用した同時マルチカラー2D dSTORM。

スペクトルデミキシング:1レーザー、1緩衝液、1撮影によるマルチチャンネルイメージング

3次元ナノスコープはかつてない解像度で蛍光観察分野を大きく変えましたが、SMLMのマルチチャンネルイメージングにはまだ課題が残っています。この難しさの要因としては、色収差、緩衝液の選択、単分子対応の染色液が挙げられます。

これを解決するため、Abbelight社はSMLM用のスペクトルデミキシングを導入しました。ダイクロイックキューブとレシオメトリックアルゴリズムを使用して近赤外色素を分離することで、スペクトルデミキシングはSMLMの同時マルチカラーイメージングを美しく実現します。

参考文献

1: A. Mau, K. Friedl, C. Leterrier, N. Bourg, and S. Lévêque-Fort. Fast scanned widefield scheme provides tunable and uniform illumination for optimized SMLM on large fields of view. Nature Communication. May 21, 2020.

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