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2015年 10月 01日

生きたまま細胞を観察できる生物顕微鏡「IX83」向け より効率的な観察をサポートする新ユニットと新ソフトウエアを発売

オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新製品として、倒立型リサーチ顕微鏡「IX83」向けに、より効率的な観察をサポートする新ユニット「Zドリフトコンペンセーター IX3-ZDC2」と、生物顕微鏡用イメージングソフトウエアの新バージョン「cellSens (セルセンス)V1.14」を2015年10月1日から世界で順次発売します。

倒立型リサーチ顕微鏡「IX3シリーズ(IX83、IX73、IX53)」は、生きたまま細胞を観察するライブセルイメージングに適した顕微鏡です。本体の優れた基本性能に加え、観察方法の切り換えや観察画像の撮影など、さまざまな用途に応じて機能(ユニット)を自由に増設できる高い拡張性を特長としています。

今回発売する「Zドリフトコンペンセーター※1 IX3-ZDC2」は、「IX83」向けの新ユニットです。イメージングソフトウエア「cellSens V1.14」と組み合わせて使用することにより、マイクロプレート※2を用いたライブセルイメージングで、より効率的で快適な撮影から計測・解析・レポート作成までのワークフローを実現します。

※1 対物レンズとサンプル容器との距離を絶えず検出することにより、ピントの合ったシャープな画像取得を実現します。また、ピント合わせための光源に光毒性の少ない近赤外光を用いることで、細胞へのダメージを最小限に抑え長時間にわたり細胞の変化を観察するタイムラプス観察が可能です。

※2 1枚のプレートに、等間隔に同サイズのウェル(well-くぼみ)が多数あるもの。6穴、24穴、96穴などさまざまな種類があり、異なる試薬ごとの反応を比較するなど、同時に複数の細胞を培養・観察するのに適しています

●発売の概要

【商品名】
Zドリフトコンペンセーター:「IX3-ZDC2」
イメージングソフトウエア:「cellSens V1.14」

【発売日】
2015年10月1日

●主な特長

1.【IX3-ZDC2】 更なる高速撮影を実現し、プラスチック容器にも対応
再生医療・創薬の分野では、iPS細胞をはじめとした幹細胞や各種細胞を継続的に培養し、さまざまな研究に利用しています。細胞を培養する際の容器としてマイクロプレートが多く用いられます。本製品は、内部の光学系を見直すことで、高速なピント合わせを追求し96穴のマイクロプレートの場合約2分※3の高速撮影を実現しました。これにより大量の撮影をより効率的に行うことが可能です。また、底面がガラスの容器に加えコストパフォーマンスに優れ汎用性の高いプラスチック容器にも対応しました。

※3 底面がガラスのマイクロプレートにおいて、96穴の各穴1箇所、計96箇所を連続で観察した場合

2.【cellSens V1.14】 専用データベースにより、大量の撮影データを効率良く閲覧・解析することが可能
マイクロプレートを用いた観察ではウェルごとに撮影するため、画像枚数が膨大となり、撮影後の閲覧・解析も手間がかかります。「IX3-ZDC2」に対応したイメージングソフトウエア「cellSens V1.14」は専用データベースを使用することで、全撮影画像をサムネイル画像で一括閲覧でき、特定の画像の検索や解析をワンクリックで行えます。これらの機能により、大量のデータを効率よく閲覧・解析することが可能です。

IX3-ZDC2
「IX3-ZDC2」
ダミー「IX83」と新ユニットの組み合わせ例
「IX83」と新ユニットの組み合わせ例

IX3-ZDC2の詳細はこちら

cellSens V1.14の詳細はこちら

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