生産・販売終了製品
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VS120は多目的な用途に利用可能なバーチャルスライド画像の提供と画像解析を行うシステムです。顕微鏡の視野範囲に収まらない試料の全体を高解像度の画像を取得した上で分析することができます。また撮像したバーチャルスライド画像はサーバーに保存できるので、いつでもどこでも自由にサーバーにアクセスして観察することもできます。VS120-S5-Jシステム、VS120-L100-Jの2種類のラインアップによってユーザーの様々なニーズに対応します。VS120-S5システムは、標本の枚数は最大5枚でステージ上には手動で設定します。VS120-L100は最大50枚の標本を収納可能なラック2つからステージに自動搬送が可能です。
*バナー画像: 明視野・蛍光観察組み合わせ(スライドローダー100枚タイプ)
※本製品は、医療用途にはご利用いただけません。
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脳・神経分野・病理などの研究に
同じスライドを複製できない標本や、多くのスライドを準備できない希少な標本、蛍光標本などを、破損や褪色などの心配がない超高精細なバーチャルスライドにして安全に保存ができます。新開発のアルゴリズムにより、貼り合わせの精度がさらに向上。小動物の脳スライスなどの大型標本も精確な自動貼り合わせが可能です。VS120はマクロ/ミクロを切り換えてシームレスに観察できるため、注目部位や全体像の詳細を素早く確認することができます。
医学の教育・研修に
カンファレンスや顕微鏡実習では参加者全員が同じ標本を同時に観察することで指導や質疑応答も的確にかつ効率的に行え、研修や教育の均質化を図ることができます。またいつでもどこでも自由にサーバーにアクセスしてバーチャルスライドを観察することもできます。
教育・研究分野のコンサルテーションに
データベースに保存したバーチャルスライドをネットワークを介して遠隔地の施設とのコンサルテーションなどに利用できます。標本全体を高解像度で保存したバーチャルスライドを観ながら、観察部位や倍率など互いの画像を同期させることで、スムーズなコミュニケーションを実現します。
フォーカスマップ機能で見たい位置で常に焦点が合った画像を観察可能
目的の撮像範囲を素早く設定するために、フォーカスマッピング機能が有効です。これは、標本の様々なポイントのZ位置を保存するだけでなく、撮像範囲をより適切に設定するために保存したデータの編集も可能です。同一の標本に対して複数のマップを使用することも可能です。マップを作成したい座標位置を予め登録すれば、標本をスキャンする時に各座標位置のZ情報を記録することができます。
2倍から40倍までの標準対物装備、観察対象や目的に応じた高品質なバーチャルスライドを作成
スライドガラスをセットしてスタートボタンをクリックするだけで、バーチャルスライドを作成できます。標本自動認識機能により標本部分のみのスキャニングを行い、顕微鏡画像と遜色のない色と画質で全体像を取り込み、ムラや繋ぎ目のない高品位なギガピクセルのバーチャルスライドを短時間で作成します。2×、10×、20×、40×、の対物レンズを標準装備しているVS120ならば、観察対象や目的に応じた最適なバーチャルスライドを作成することができます。
3次元バーチャルスライドを作成 (Zスタック機能)
深さ・範囲・枚数・倍率を指定して、複数エリアの深さを変えた3次元バーチャルスライドを作成できます。Z方向のスキャンニング性能がさらに向上した3次元バーチャルスライドは、マウスのスクロールで深さを変えても滑らかに観察することができます。注目点がどの深さ位置にあるかはっきりと把握できるため、細胞集塊や脳神経など厚みのある標本の観察に威力を発揮します。また、複数の必要エリアのみのバーチャルスライドを作成できるので、ファイルサイズを最小限に抑えることができます。
標本の状態にかかわらず精確に貼り合わせ
新開発のアルゴリズムにより、貼り合わせの精度がさらに向上しました。大型標本やまばらな標本、凹凸がある標本においても、VS120なら精確に貼り合わせることが可能です。
高解像度・高感度の蛍光バーチャルスライドに対応
明視野・蛍光組み合わせでは、励起側、観察側それぞれに高速フィルターホイールを装備し、高精細かつ高解像の蛍光バーチャルスライドを短時間で簡単に作成できます。マルチカラーのバーチャルスライドを作成することで、褪色などを気にせずに長時間の観察が可能になります。
作業を効率化できる自動化システム
最大100枚のバーチャルスライドを全自動で作成できるスライドローダーを用意しました。一度に複数の標本をバーチャルスライド化することができるため、作業効率が飛躍的に向上します。また、1次元、2次元のバーコードスキャナーを使った標本情報の自動読み取りにも対応。バーチャルスライドで情報管理を図ることができるので、標本の取り違えなども防止できます。
3回のマウス操作でバーチャルスライドの作成することができます。
VS120システム内の各ユニットはステージ上の試料に対して高速スキャンでバーチャルスライド画像を自動的に取得するだけでなくユーザーニーズに対応した多様な分析を簡単な操作で実施することに最適なデザインです。VS120の制御ソフトウェアはスキャンウィザードを使うことでマウス操作がたったの3回で標準的な明視野のバーチャルスライド画像を取得することが出来ます。また、操作を容易にするさまざまモードが予め設定されているので初心者にも使い易いだけでなく、経験の豊かなユーザーにはスキャン条件を詳細に設定することも可能です。さらに、異なるレシピをそれぞれ別々のスライドに割り当てられることもできるので、それぞれのスライドの分析したい領域のみの画像が取得でき、スキャン時間や画像のファイルサイズを節約することもできます。
設定画面を切り換えることなく、目的の撮像範囲を素早く設定
スキャンエリアの設定画面とフォーカスマッピングの設定画面を一画面表示することで、目的の撮像範囲を素早く設定することができます。設定画面を切り換える必要がないため、操作性が大幅に向上します。
全体像を同一画面内に表示
全体像と拡大画像を同一画面内に表示できるので、組織全体のどの部分を観察しているかが一目で把握できます。全体像を確認しながら注目の箇所を、シームレスに倍率を変更しながら観察できます。
染色の異なる同一標本を、比較観察できるシンクロ機能
同一標本から作成した染色の異なる複数枚のバーチャルスライドを同一モニター上に並べて、位置や倍率を連動しながら比較観察できます。
注目点のマーカー設定と呼び出し機能
バーチャルスライド上の注目点にマーカーを設定できます。マーカーは画像観察時に注釈リストから素早くを呼び出すことができます。マーカーは名称や簡単な説明コメントや音声情報をつけることができ、注目点の情報共有に役立ちます。
クリアな全焦点画像の作成 (蛍光エクステンドフォーカス機能)
Zスタック機能によって、複数エリアの深さを変えて撮影したデータから、すべての面にフォーカスの合った全焦点画像を作成できます。
また、FISHなど厚みのある蛍光標本の観察に最適です。
強力で素早い検索機能
バーチャルスライドをキーワードまたはフォルダーツリーから簡単かつ高速に検索が可能です。サムネイル表示された画像をダブルクリックするだけで、目的のバーチャルスライドを一つのウィンドウで素早く呼び出すことができます。
アクセス人数に応じて選べるサーバー
多人数クライアント向け/少人数クライアント向けの2種類のサーバーをオプションでご用意しています。webサーバー機能により画像データの配信ができるため、バーチャルスライドを幅広く公開することができます。
標本解説はバーチャルスライドに付帯
例えば、顕微鏡実習などの教育では、臓器名・カテゴリー名・教員名などのキーワードに加えて組織名、染色方法、標本解説欄などの情報を設定できます。バーチャルスライドに付帯した情報を活用しながらカリキュラムを組み、授業を円滑に進めることができます。
デジタルコンテンツを一括管理
データベースには、バーチャルスライドの他にも、別の機器で撮像したマクロ画像・内視鏡画像・放射線画像・心電図などの多様な画像データ (JPEG、TIFF形式) や各種ドキュメント (pdf、マイクロソフト・ワード、マイクロソフト・エクセル、マイクロソフト・パワーポイント) も保存できます。画像からドキュメントまで、多岐にわたる必要なデジタルコンテンツの管理に役立てることができます。
OlyVIA デスクトップソフトウェア
OlyVIAデスクトップソフトウェアは、ウィンドウズOSのPC向けのVS120画像のビューアー・ソフトです。閲覧する画像はPC内のハードディスクやネットワーク上のファイルサーバーなどから選択できます。さらにネット・イメージ・サーバー (NIS) にで保存されたイメージはインターネットに接続すれば閲覧が可能です。OlyVIAデスクトップはイメージ上にコメント追加機能をサポートしているため、会議などで複数のユーザーがNISサーバーに保存された画像を同時に閲覧することも可能です。OlyVIA 2.8ビューアーはソフトウェアダウンロードページから無償でダウンロード可能です。 (だたし、NISへの接続はできません。)
OlyVIAモバイルソフトウェア
オリンパスOlyVIAモバイル・ソフトウェアは、オリンパス・ネット・イメージ・サーバー (NISSQL) の画像のモバイル端末向けビューアーです。世界中のどんな場所からでもVS120で得られた高解像度のバーチャルスライド画像がいつでも何処にいても簡単操作で快適な環境で確認することができます。
インターネット
インターネット経由でNISSQLに保存された画像はインターネットを経由して、ウェブブラウザで閲覧することができます。
VS120-S5-J | VS120-L100-J | |||
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対象試料 | 観察可能な試料 | カバーガラス付き組織スライドガラス標本 | ||
対応スライドガラス幅 | 幅: 25〜26 mm, 長さ: 75〜76 mm, 厚さ: 0.8〜1.4 mm | |||
対応カバーガラス | 厚さ: 0.12〜0.17 mmに対応 | |||
専用光学顕微鏡 | 観察方法 | 透過明視野観察 (ケーラー照明) | ||
対物レンズ | 2×, 10×, 20×, 40× 対物レンズの自動切り換え | |||
電動ステージ | 電動XYステージによる自動制御 | |||
焦点合わせ | 電動焦準によるオートフォーカス制御 | |||
蛍光観察 (オプション) | 電動蛍光投光管, 電動フィルターホイール, 蛍光ランプハウス, 蛍光専用デジタルカメラ | |||
専用デジタルカメラ | 画像補正 | シェーディング補正, オートホワイトバランス機能 | ||
スキャン | 標本枚数 | 最大5枚 (ステージ上に手動設置) | 最大100枚 (搬送装置によるステージ上への自動搬送) | |
撮影可能範囲 | 幅: 26 mm × 長さ: 64 mm (幅: 26 mm × 長さ: 76 mm のスライドガラス) | |||
分解能 | 20× 対物レンズ撮影時: 0.33 μm/ pixel 以下, 40× 対物レンズ撮影時: 0.17 μm/ pixel | |||
スキャン時間 | 約2分 (20× 対物レンズの条件下において 15 mm × 15 mm の領域を明視野観察) | |||
コントローラー | OS | Windows 7 Professional 64bit 日本語版 | ||
ネットワーク | Ethernet (100/ 1000Base-T) | |||
メモリー | 8 GB (オプション: 16 GB) | |||
ストレージ | 1.0 TB以上 | |||
ディスプレイ | 24型ワイド以上のLCDモニター | |||
ソフトウェア |
画像保存フォーマット (専用, JPEG, TIFF), 撮影途中の拡大観察可能, アノテーション機能,
標本位置を自動認識, Zスタック機能, EFI機能, ワンショット画像取得機能, 無段階変倍機能, 複数画像同期表示機能, 画像貼り合わせ, 自動搬送装置の制御, コンサルテーションソフトウェア (オプション) | |||
その他 | 質量 | 約52 kg (本体・コントローラー・モニター含む) | 約100 kg (本体・コントローラー・モニター含む) | |
動作環境 | 温度: 15〜28 ℃, 湿度: 30〜80 % (結露なきこと) | |||
定格電圧/電流 |
本体: AC 100 - 120/ 220 - 240 V 50/ 60 Hz 3.5 A/ 1.5 A
コントローラー: AC 100 - 240 V 50/ 60 Hz 9.5 A ディスプレイ: AC 100 - 240 V 50/ 60 Hz 1.5 A スライドローダー: AC 100 - 120/ 220 - 240 V 50/ 60 Hz 0.9 A/ 0.5 A (VS120-L100 のみ) | |||
消費電力 | 960 W | 1030 W |
脳(DAPI, FITC, TRITC, 40x撮影) | 脳(FITC, TRITC, Cy5, 20x撮影) | 肝臓(DAPI, Cy3, Cy5, 20x撮影) |
肝臓、精巣、胚、脳(DAPI, Cy3, Cy5, 20x撮影) | マウス胚 D17(DAPI, FITC, TRITC, 20x撮影) | エレクトロポレーションでEGFP遺伝子を導入したニワトリ胚 青(核), 緑(EGFP), 赤(Islet1/2), シアン(laminin)10x撮影
標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:
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肝臓(HE染色, 20x撮影) | 卵巣(HE stain, 20x撮影) | 乳腺(HE染色, 20x撮影) |
乳腺(IHC (HER2), 20x撮影) | 腎臓(HE染色, 20x撮影) | 腎臓(PAS染色, 20x撮影) |
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