高精細でクリアな画像

顕微鏡にアドオン可能

オリンパスは、更に進歩した顕微鏡システムを提供することを、お客様と一緒に追求して来ました。オリンパスの顕微鏡は、簡単に豊富なユニットや周辺装置を追加できる光学プラットフォームとなるよう開発されています。DSUは、このような思想で開発され、優れたボケ像除去効果と、電動操作及び各種の励起光源が利用できる汎用性を備えたシステムです。 オリンパスのDSUは、従来の蛍光顕微鏡では得られない、ピント面前後のボケ像の影響を受けない、優れたコントラストと解像を有する画像を提供します。水銀やキセノンなどの白色光源を利用するため必要最低限のコストで幅広い励起波長に対応可能です。

蛍光画像を劇的に改善

PtK2細胞の微小管をAlexa Fluor 488で染色し、通常の蛍光観察とDSUユニットを使用した場合とで比較しました。左は従来の蛍光画像で右はDSU画像です。DSUでは、ピント面前後のボケ像を光学的な手法で取り除くことにより、セクショニング効果の高い、自然でキメ細かな像が得られます。

ショウジョウバエ成虫脳の3D画像

サンプル厚：230μm
取得枚数：2μmステップで70枚の連続断層画像を重ね合わせ

アゲハチョウの下降性神経3D画像

サンプル厚：300μm
取得枚数等：2μmステップ90枚の連続断層画像を3D再構築

CCDカメラを利用するボケ像除去

スリットディスク光学系の原理

格子状のスリットディスクが対物レンズの焦点と共役な位置に配置され、スリットを通して励起光をサンプルに照射します。サンプルから出た蛍光像は再びスリットを通って冷却CCDカメラで撮像されます。このときサンプルのピント面からの光だけがスリットを通り抜けることができ、ピント面前後のボケ像はカットされます。スリットディスクを高速回転させることにより撮像範囲全面でボケ像の除かれた画像が得られます。

優れたコストパフォーマンス

レーザー顕微鏡とは異なり、白色光源を利用するDSUは、キセノンや水銀などを光源とする既存のシステムに追加するだけでシステムを構築できます。使用する蛍光色素に応じた励起波長切り換えは、交換可能なミラーユニット (励起フィルター、ダイクロイックミラー、吸収フィルター) の電動切り換えによって速やかに行えます。GFPとRFPのためのミラーユニットが標準で付属されています。

厚いサンプルを深部まで観察可能

従来の蛍光顕微鏡では、20μm以上の内部構造を有する厚いサンプルは、ピント面前後のボケ像の影響で明瞭に観察することができませんでした。DSUは、対物レンズの焦点と共役な位置に設けた、格子状のスリットディスクを回転させることにより、ピント面前後のボケ像の除去を実現しました。

目的に合わせてディスク選択可能

スリット幅とピッチが異なる5種類のディスクを用意しました。20倍から100倍までの対物レンズのＮＡと標本の厚さに応じて柔軟に選択することが可能です。

各部の電動化による簡単操作

イメージングソフトウェアcellSensにより、蛍光とDSUのモードの切り換えが電動で行えます。電動ミラーユニットターレットによる迅速な励起切り換えが可能で、検鏡法に応じた明るさ調整も、電動のNDフィルタータレット切り換えで簡単に行えます。DSUユニットは、倒立型リサーチ顕微鏡IX83に取り付け可能です。

高度なシステム性能

IX83の高精度電動焦準機構で、より簡単に3D画像を構築することが可能です。イメージングソフトウェアcellSensから、顕微鏡、DSU、デジタルカメラを簡単に操作することができます。