このページはお住まいの地域ではご覧いただくことはできません。
特長
See More Detail at Depthミリ秒単位の速い生体反応を捉える高速イメージング。深部でもエネルギー密度の高い理想的なスポットで励起ができ、散乱した蛍光も効率良く検出する高S/Nなイメージング。深部での多波長同時イメージング。マルチポイントの光刺激やパッチクランプのデータとの同期。FLUOVIEW FVMPE-RSは、一切の妥協を許さない研究者のために、高速、深部、多色、光刺激を兼ね備えた次世代の多光子観察を実現します。 |
深部観察に最適化FVMPE-RSは、高度な技術と先進的な光学設計により深部観察に最適化された、高感度性能と高解像力で研究者のニーズに応えます。
|
マウスin vivo脳の深さ600μm付近で取得した画像のMaximum projection画像(Thy1-YFP-H mouse, sensory cortex)
|
Related Videos
ゼブラフィッシュ胚の血流観察
| 高速スキャンでミリ秒オーダーの生体反応を捉えるFVMPE-RSのスキャナーは、高速イメージングのためのレゾナントスキャナーと、高精細イメージングのためのガルバノスキャナーの両方を搭載しています。
|
---|
多波長励起によるマルチカラー多光子励起イメージング2波長のIRパルスレーザーを利用してマルチカラーの光子励起イメージングができます。一度では励起できない励起波長の異なる色素を同時に励起することが可能です。
|
ブタ脂肪組織からのTHG画像
|
高度なアプリケーションに対応高い汎用性を兼ね備えたFVMPE-RSは、研究者のニーズに合わせてアップグレードが自在に可能です。 選択可能なオプションの一例:
|
---|
多光子励起観察をサポートする次世代のソフトウェア必要なツールウィンドウを作業がしやすいように配置することにより、自分だけの快適なレイアウトを作ることができます。
|
深部の高速な生体反応をとらえる多彩な顕微鏡のラインアップを用意 |
正立顕微鏡:脳スライスの電気生理学実験と同時に多光子励起観察を行うのに最適
| 門型顕微鏡:実験動物のin vivo観察に最適
| 倒立型顕微鏡:厚みのある培養細胞/組織の観察に最適
|
機能
標本の深部でも高解像の画像が取得できるTruResolution対物レンズ自動球面収差補正機能付きのTruResolution対物レンズは、浸液と標本の屈折率差から生じる球面収差を補正する補正環を、オリンパス独自のアルゴリズムにより自動で最適な位置に調整できます。標本の深部を観察する際にも球面収差を抑えて、解像とコントラストの良い画像を取得することが可能です。 | Related Videos |
レーザービームの位置ズレや画像のピクセルシフトを防ぐ4軸自動アライメントレーザーライン毎にシフト2軸、傾き2軸の自動調整機構を搭載しました。レーザービーム位置の補正だけでなく、画像のピクセルシフトの原因となるレーザーの入射角までワンクリックで補正できます。多波長励起の際、各レーザー波長に合わせて自動的にレーザーの光軸位置調整をしてくれるので日々のアライメント調整が不要で、いつでも最適な状態で多光子励起イメージングを行えます。サンプルの状況により適当ではないと判断した場合は、手動により微調整も可能です。 |
---|
高速スキャナーで最速438fps(512×32ピクセル)のスキャンスピードを実現新開発したレゾナントスキャナーを搭載した高速スキャナーと、従来のガルバノスキャナーを用いたスキャナーで、高速イメージングと高精細イメージングを一台で可能にしました。高速イメージングでは30fps(512×512ピクセル)と、クリップスキャンにより438fps(512×32ピクセル)のイメージングを実現。カルシウムや膜電位感受性色素などの高速な反応を逃さず捉えることができます。 |
独自の銀コーティングを採用し、励起効率当社比約5割アップ可視域~近赤外の広波長帯域に渡り非常に高い反射率特性を実現した銀コーティングのミラーをスキャナーに採用しました。XYスキャナートータルの反射率は従来のアルミコーティングミラーと比較して近赤外で最大25%以上向上しています。反射率アップは多光子励起効率に換算すると50%以上の改善に相当し、強い励起光強度が必要とされる生体の深部イメージングに非常に有効です。 |
---|
冷却高感度GaAsP外部検出器で高S/Nの画像を取得微弱な蛍光でも高いS/Nで画像を取得するために、光電面にガリウム砒素リン (GaAsP) を使用したフォトマルチプライヤー (PMT) を検出器に採用しました。従来のPMTより量子効率を高め、さらにペルチェ冷却によりノイズを低減しています。 蛍光をより効率よく受光可能な検出光路設計深部から散乱した蛍光を、より高効率で取得するために、検出光路をより標本近くに配置し、ダイクロイックミラーも大型化しました。散乱した蛍光も無駄なく取り込み、光ロスを更に低減した光路設計により蛍光検出効率の高い明るい深部観察が可能です。 |
深部観察に最適化された多光子専用対物レンズ
|
散乱が大きい標本で集光性能をアップするDeep Focusモード標本の深部観察時に、励起レーザーの散乱を抑えるために、レーザービーム径を調整することができるDeep Focusモードを装備しました。従来の高解像に加え、レーザーの散乱が大きい生体サンプルでも、深部のレーザーの集光性を確保できるため、明るい深部画像を取得できます。 |
可視~IR領域での光刺激専用スキャナーの搭載が可能イメージング用スキャナーとは別に光刺激専用のスキャナーを搭載できます。可視域のレーザーにより、チャネルロドプシン(ChR2)やハロロドプシン(NpHR)を用いた細胞を光刺激しながら、神経細胞活動のリアルタイムイメージングが可能です。 |
---|
ハードウェアシーケンサー制御により高い時間精度を実現長時間の実験においてもマイクロ秒オーダーの繰り返し再現性を確保したハードウェアシーケンサーを開発しました。特に、光刺激や4Dイメージングなどの実験で有効です。オプションのシーケンサーマネージャーを追加することで、Zスタックや光刺激など、複数のタスクを切り換えながら、超長期 (2週間) の実験でもミリ秒オーダーのタスクの繰り返し再現性を確保します。 |
ソリューション
電気信号測定とレーザー光刺激をアナログユニットで同期アナログユニットは電圧信号を画像信号に変換し、蛍光画像と同じように扱うことが可能です。例えば、光刺激を行いながらパッチクランプで測定した電気信号を画像取り込みに同期させ、疑似カラーで表示できます。 マルチポイントマッピング刺激ソフトウェア (MMASW)により、任意に指定した複数のポイントや矩形ROI内のポイントでポイント光刺激を実行し、同時にパッチクランプシステムからの電気信号の取得が可能です。
|
広範囲イメージングを可能にするタイリング機能隣接した複数の視野をスキャンし、タイリング機能で貼り合わせることにより、視野よりも広い広範囲画像を取得できます。電動ステージを利用すれば、より広視野のイメージをタイリングでき、マップ機能を併用すれば広範囲画像から目標の細胞位置を簡単に特定することが出来ます。 |
Mouse line L15 kindly provided by Pico Caroni, FMI, Basel.
|
---|
ソフトウェア
シーケンスマネージャーによるプロトコルの作製タイムラプス実験の途中でのフレームインターバルの変更、画像取得中に刺激の場所を変更しながらの光刺激の繰り返し、といった複雑なプロトコルもシーケンスマネージャーを使って作製し、高い時間精度で実行することが可能です。 |
スペクトラルデコンボリューションによる蛍光クロストークの分離2波長の蛍光を2チャンネルのディテクターで同時に検出する際に、チャンネル間に蛍光クロストークが生じることがありますが、スペクトラルデコンボリューションのアルゴリズムを用いる事で、このクロストークを分離することが可能です。また、画像取得中にライブ処理することも可能です。 |
ノーマルモード生画像。緑色蛍光が赤色蛍光のCHに漏れこんでいる。 | ライブアンミキシングモードライブアンミキシング処理画像。緑色蛍光と赤色蛍光の分布が分離されている。 |
3Dレンダリングサンプルの表面近傍から深部まで高精細にイメージングした大容量のZスタックデータもスムーズに3D表示が可能です。キーフレームの登録を行うことにより異なる角度とズームの3D表示を簡単にアニメーションにすることが出来ます。 |
TexasRedでマウスの脳内血管を標識した顕微鏡観察画像
|
(左)微弱レーザー強度(0.05%, 488nm)での30fpsでの画像取得結果
| ローリングアベレージ処理高速で画像取得すると多くの場合S/Nが低くなります。高速タイムラプスイメージ取得後にローリングアベレージ処理により、S/Nを改善することができます。処理をしてもタイムスケールは維持され、オリジナルデータも保存されています。 |
---|
マクロ~ミクロ観察高NA対物レンズと電動ステージを組み合わせることにより、広範囲の高解像モザイク画像を取得できます。
|
表層から深部まで一定の明るさでイメージングする深さ方向明るさ補正機能表層から深部までZスタック画像を撮影する場合、フォーカス位置が深部に行くほど、画像は暗くなります。BrightZ明るさ補正機能を使用すれば、常に明るさが一定になるように検出器の感度とレーザーパワーを深度に応じて補正し続けることが可能です。この機能は、TruResolution対物レンズの自動球面収差補正機能とも連動します。 |
---|
多彩な解析機能
cellSens Dimension
の解析機能を搭載しました。cellSensに標準の画像処理フィルタやコローカライゼーションに加え、オプションでZスタック画像に対する3Dデコンボリューションや、画像内にある粒子の個別の面積などを求められる粒子解析を用意しています。
|
仕様
FVMPE-RS 主な仕様 |
One Laser System | Dual Lines System | Twin Lasers System | ||
---|---|---|---|---|
レーザーユニット | レーザーライン概要 |
レーザー本体(フェムト秒、群速度分散補正制御装置搭載)、電源ユニット、水冷循環式チラー
Spectra-Physics社製: MAITAI HPDS-OL: 690nm ̶ 1040nm MAITAI eHPDS-OL: 690nm ̶ 1040nm INSIGHT X3-OL: 680nm ̶ 1300nm INSIGHT X3 DUAL/DUALC-OL: 680nm ̶ 1300nm + 1045nm Coherent社製: Chameleon Vision I Olympus : 690nm ̶ 1040nm Chameleon Vision II Olympus : 680nm ̶ 1080nm Chameleon Vision S Olympus : 690nm ̶ 1050nm | ||
メインレーザーライン:
ネガティブチャープ搭載 多光子パルスレーザー |
MAITAI HPDS-OL
MAITAI eHPDS-OL INSIGHT X3-OL Chameleon Vision I Olympus Chameleon Vision II Olympus Chameleon Vision S Olympus |
INSIGHT X3 DUAL-OL
INSIGHT X3 DUALC-OL |
MAITAI HPDS-OL
MAITAI eHPDS-OL INSIGHT X3-OL Chameleon Vision I Olympus Chameleon Vision II Olympus Chameleon Vision S Olympus | |
第2レーザーライン:
光刺激用または イメージング レーザーライン用 | – | INSIGHT X3 DUAL/DUALC-OLの1045nm 固定波長を使用 |
MAITAI HPDS-OL
MAITAI eHPDS-OL Chameleon Vision I Olympus Chameleon Vision II Olympus Chameleon Vision S Olympus | |
導入光学系 |
AOMによる出力連続可変
(0% − 100%、0.1%ステップ) 全自動ビームエキスパンダー、XYビーム 位置、XY角度調整機構 (4軸自動アライメント機構) スキャナーユニットにダイレクト接続 |
AOMによる出力連続可変(0% − 100%、0.1%ステップ)2セット
全自動ビームエキスパンダー、XYビーム位置、XY角度調整機構 (4軸自動アライメント機構)2セット スキャナーユニットにダイレクト接続 | ||
IRレーザー合成 | – |
電動光路切り替え、DM900、DM1000R、DM1100のいずれかで
メインレーザーラインと第2レーザーラインを合成 | ||
スキャナーユニット | 走査方式 | 銀コートガルバノメータースキャナーミラー2基、 または銀コート共振スキャナーセットによる光偏向方式 | ||
走査速度 |
高精細イメージングにガルバノメータースキャナー:512×512を1.1秒 − 264秒、ピクセル時間 2μs − 1000μs
高速イメージングにレゾナントスキャナー:30fps@512×512、438fps@512×32 | |||
走査モード | XY、XYZ、XYT、XYZT、フリーライン、XZ、XT、XZT、ポイントT | |||
ガルバノメータースキャナー
(高精細イメージング) |
ROIスキャン、長方形クリップ、楕円、多角形、自由定義形状、ラインスキャン、フリーラインとポイント
走査ズーム:1.0× − 50.0×(0.01×ステップ) 0度 − 360度回転パンを対応 走査視野数:18 画像サイズ:64×64 − 4096×4096 | |||
レゾナントスキャナー
(高速イメージング) |
ROIスキャン、長方形クリップ、ライン
走査ズーム:1.0× − 8.0×(0.01×ステップ) 走査視野数:18 画像サイズ:512×512 | |||
光学系 | 長波長IR対応コーティング、400nmから1600nmまで透過 | |||
多光子用検出器 |
落射光路に配置:フォトマルチプライヤー2CH、追加フォトマルチプライヤー2CHまたは冷却GaAsP型フォトマルチプライヤー2CH
透過光路に配置:高NA集光用コンデンサー付フォトマルチプライヤー2CH | |||
透過光検出器 | 透過検出器と透過照明光源を内蔵電動切換え、本体とファイバーで接続 | |||
Z駆動部 |
顕微鏡内部の電動フォーカスモジュールを使用、最小送りステップ0.01μm
オプション:ノーズピースピエゾドライブ | |||
制御装置 |
OS:Microsoft Windows 10 Professional(英語版)64ビット
ハードウェアシーケンサーを搭載、高い時間再現性制御 | |||
同時光刺激スキャナー
(オプション) |
ガルバノメータースキャナーの同時刺激スキャナー、IRと可視光レーザーポート
ROIスキャン、長方形クリップ、楕円形、トルネード、自由定義形状、ライン、フリーライン、ポイント | |||
光刺激用可視光レーザー
(オプション) |
固体レーザー405nm/50mW、458nm/20mW、588nm/20mW、AOTF調光、0% − 100%、0.1%ステップ
立ち上がり時間<2μs | |||
アナログ/デジタル入出力装置
(オプション) |
アナログ入力:4チャンネル、デジタルTTLトリガー入力:6チャンネル、デジタルTTLトリガー出力:5チャンネル
各種スキャナータイミング出力 | |||
装置環境 | 室温:20℃~25℃、湿度:75%以下@25度、24時間通電 | |||
除振台寸法 |
1500mm×1650mm
(倒立顕微鏡システムの場合1500×1800mm) | 1500mm×1650mm (倒立顕微鏡システムの場合1500×1800mm) | 1500mm×2000mm | |
制御ソフトウェア | 基本機能 |
暗室に適した暗いGUI配色、ユーザーによってレイアウト変更可能
画像から取得条件読み出し機能、ハードディスクレコーティング、Z-Stack取得時レーザーパワーと検出器感度調整可能 Z-Stackデータを三次元にレンダリング、alpha blending、Maximum intensity projection、Iso-Surface | ||
IRレーザー制御 | Deep Focusモード、レーザー波長制御機能 | |||
MSソフトウェア
(オプション) |
多点タイムラプスソフトウェア
XY電動ステージを制御、マップイメージを取得して観察対象を簡単に取得タイル画像の取得とソフト位置補正張り合わせ機能 多点観察エリアタイムラップスイメージング | |||
MMソフトウェア
(オプション) |
マッピングとマルチポイント刺激ソフトウェア
多点刺激とデータ取得ソフト、マッピングポイント刺激で標本からの反応マップを作成、フィルターでポイントを選択機能、多点ポイント座標設定機能、単発または複数の光刺激可能、各座標独立で刺激波長を設定可能 | |||
シーケンサーマネージャー
(オプション) | 複数のイメージングタスクまたは刺激タスクを定義して、ハードウェアシーケンサーで実行タスク間最短切り替え時間100ms | |||
ACソフトウェア |
自動球面収差補正機能ソフトウエア
自動球面収差補正機能付き対物レンズの制御、自動で電動補正環を最適位置に調整 Z軸の動きに追従して電動補正環を制御 |
*弊社より提供する顕微鏡コントローラー(PC)はWindow10のOSライセンスが認証済みとなりますので、Microsoft社のライセンス条項が適用され、当該条項に同意頂くことになります。 |
TruResolution対物レンズ |
FV30-AC10SV | FV30-AC25W | |
---|---|---|
倍率 | 10 | 25 |
NA | 0.6 | 1.05 |
W.D. (mm) | 8 | 2 |
カバーガラス厚 (mm) | 0 - 0.23 | 0 - 0.23 |
浸液 | SCALEVIEW-A2 (水浸, シリコーンオイル浸、油浸も使用可能) | 水浸 |
特長 | 自動補正環つき、多光子励起観察専用 | 自動補正環つき、多光子励起観察専用 |
外形寸法 | 56mm (W) x 106.5mm (D) x 95mm(H) | 56mm (W) x 106.5mm (D) x 101mm(H) |
質量 | 約1kg | 約1kg |