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進化した多波長同時イメージング

広波長対応タイプと近赤外波長対応タイプのディテクターユニットを組み合わせることにより、紫から近赤外(400~900nm)の波長範囲で最大6チャンネルの同時画像取得が可能です。ライブセルイメージングで細胞へのダメージを減らし、自家蛍光とのかぶりが少ない近赤外蛍光色素の使用も可能になります。

  • Cell nuclei (DAPI; blue)

    Cell membran (AF488; green)

    Nuclear pore (AF561; yellow)

    Microtubule (Qdot605; magenta)

    Mitochondria (MitoTracker DeepRed; cyan)

    Actin (AF750 phalloidin; gray)

    6チャンネルのHeLa細胞多重蛍光画像

    HeLa cells labeled by 6 fluorochromes.
    Cell nuclei (DAPI; blue), cell membran (AF488; green), nuclear pore (AF561; yellow),
    microtubule (Qdot605; magenta), mitochondria (MitoTracker DeepRed; cyan), actin (AF750 phalloidin; gray).

高品質な近赤外蛍光イメージングを実現する高性能光学系

FV4000のスキャナーの光学系は、銀コーティングを施したスキャンミラーやエビデント独自の1600コーテ ィングを施したスキャンレンズにより、可視域から近赤外域まで高い透過率を有し、近赤外の蛍光であっても高効率に検出可能です。

エビデントのX Line高性能対物レンズは、400~1000nmで色収差補正がされているため、コローカリゼーション解析で問題とされる色収差を低減します。さらに、より高いNA、優れた画像のフラットネス、UVからNIRまでの高い透過率を備え、多重蛍光イメージングで性能を発揮します。

X Line高性能対物レンズシリーズのラインアップ画像

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4CH XYZ画像を11×7の合計77か所で1Kレゾナントスキャナーで撮影し貼り合わせを行った画像。従来ガルバノスキャナーを使用すると2時間必要だったものが、16分以内で撮影を行うことができた。 H-lineマウスの冠状断切片(シアン:DAPI 細胞核、緑:YFP 神経細胞、黄:Cy3 星状膠細胞、マゼンタ:AF750 微小管) 標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:理研CBS 細胞機能探索技術研究チーム小暮 貴子様、宮脇 敦史先生

1K×1Kレゾナントスキャナーで高画質画像を高速に取得

従来の共焦点レーザー顕微鏡よりも、高速で高画質画像を取得することが可能です。SilVIRディテクターと、1K×1Kピクセル(FN20、ピクセル時間0.033μs)のレゾナントスキャナーの組み合わせにより、ノイズの少ない高解像画像を高速で取得することが可能です。そして、高画質の貼り合わせマクロ画像を短時間に取得することを可能にし、研究の効率と可能性を高めます。

細胞内微細構造を捉える超解像イメージング

特別なハードウェアを追加しなくても超解像画像を取得することが可能です。X LineシリーズやA Lineシリーズの高NA対物レンズと専用の超解像ソフトウェア(FV-OSR)を使用すれば、超解像画像を簡単に取得して細胞内微細構造を観察することが可能です。FV-OSRソフトウェアは高周波成分を検出するために自動的に共焦点ピンホールのサイズを最適化して画像を取得し、さらにその高周波成分のコントラストを強調することで、120nmのXY分解能を実現します。SilVIRディテクターのS/N比が向上したため、これまでよりも速く超解像画像を取得できます。

共焦点(1AU)で撮影した画像(左)と超解像ソフトウェアを使用して撮影した画像(右)

厚みのあるサンプルでも高解像3次元画像が取得可能

DAPI(シアン、細胞核)とAF790(マゼンタ、Ki-67)で染色されたHeLa細胞のスフェロイド。405nmによる細胞核は、表面付近でしか撮像することができなかったが、NIR 785nmでは、スフェロイド全体の3次元画像を明るく撮像することができた。

FV4000を使用すると、厚みのあるサンプルでも高解像3次元画像取得が可能です。近赤外光は散乱が少なく組織サンプルの深部まで到達しやすいという特性があります。SilVIRディテクターは近赤外領域でも高感度画像取得ができるため、近赤外蛍光を利用してより効率的に厚みのある組織サンプルのイメージングをすることが可能になります。

また、シリコーンオイル浸対物レンズは、浸液の屈折率が生体組織に近いため、収差が少なく、深部イメージングを向上させることができます。画像全体の画質とZ解像度を向上させたい場合は、TruSightがデコンボリューションのアルゴリズムに基づいた画像処理により光学的なボケや画像のノイズを除去し、よりシャープな画質を提供します。

細胞の動態を定量化

SilVIRディテクターは画像輝度をフォトン数で定量することができるため、蛍光強度の小さな変化でも正確に測定できます。例えば、生細胞内のカルシウムイオンやその他の代謝プロセスをより正確に測定できるようになります。

Time-lapse photo stimulation: the laser injury was performed on C2C12 cells. The green pseudocolor represents the application of an FM 1-43 bath. The image was acquired with a 2 μs galvo scanner and a UPLSAPO60XOHR objective. A 405 nm laser was used for photodamage and a 488 was used to image. Sample courtesy of: Daniel Bittel and Jyoti Jaiswal, Center for Genetic Medicine Research, Children’s National Research Institute.

Hoechst33342(青、細胞核)、MitoTracker Green(緑、ミトコンドリア)、LysoTracker Red (黄、リソソーム)、Sir-Tubulin(マゼンタ、微小管)および、POR-SA-Halo (シアン、小胞体)でラベルされたHeLa細胞のタイムラプス画像。 標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 多喜 正泰先生、名古屋大学大学院理学研究科 浅田 雄一様、有賀 隆世様

MitoTracker Red(マゼンタ、ミトコンドリア)と、POR-SA-Halo (シアン、小胞体)でラベルされたHeLa細胞のオーバーナイトXYZタイムラプス画像。 標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 多喜 正泰先生、名古屋大学大学院理学研究科 浅田 雄一様、有賀 隆世様

深部でも鮮明な画像

シリコーンオイルの屈折率(ne≒1.40)が生組織の屈折率(ne≒1.38)とほぼ同じであることから、シリコーンオイル浸対物レンズを使用することで、屈折率の差によって生じる球面収差の影響を受けにくく高解像度で生組織の深部を観察することが可能です。また、シリコーンオイルは37℃環境下で使用しても乾燥することがなく、長時間タイムラプスにとって最適な浸液です。

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