このページはお住まいの地域ではご覧いただくことはできません。
特長
Transforming Precision Imaging共焦点イメージングを次の次元へ共焦点レーザー走査型顕微鏡FLUOVIEW™ FV4000がイメージングを変革します。先進的イメージング技術が、より高精度な画像取得を可能にし、研究者にさらに信頼性の高いデータを提供します。エビデントが開発した革新的なSilVIR™ディテクターは、非常に低ノイズ・高感度なため、フォトン数で画像を定量化できます。共焦点レーザー走査型顕微鏡FLUOVIEW FV4000は、簡単に効率よく、高品質で定量的な画像データを可能にします。 |
FV4000は多くのイノベーションを提供します
*2023年10月時点、当社調べによる。 |
低ノイズで定量的な画像を取得革新的なSilVIRディテクターを新たに搭載し、低ノイズで定量性の高い画像の取得が可能です。 SilVIRディテクターを実現する技術 SilVIRディテクターは、SiPM(Silicon Photomultiplier、シリコン光増倍器)と、エビデント独自の高速信号プロセッシング技術;SilVIRプロセッシングによって実現しました。 半導体センサーであるSiPMは、ランダムに入射するフォトンを同時に検出することができ、その出力信号から検出フォトン数を読み取ることができます。エビデント独自開発のデジタルプロセッシング技術と組み合わせることで、検出されたフォトンの数を正確に計数することが可能です。非常に微弱な蛍光から、2000photon/2μsといった明るい蛍光まで高いリニアリティで、高ダイナミックレンジのイメージングが可能になりました。 さらに、SilVIRディテクターは半導体センサーであるため、感度の劣化が発生せず、検出器間の感度差もほとんどありません。
| Neurofilament-heavy chain (NFH) in green, myelin basic protein (MBP) in red, glutathione S-transferase pi 1 (GSTpi) in blue. Mouse cerebellum captured with a UPLXAPO40X objective.
|
SilVIRディテクターで撮影された画像のヒストグラムはフォトン数に対応した櫛状のパターンを示し、これをもとに画像の輝度をフォトン数に変換できる。また、画像のバッググラウンドノイズも非常に小さい。 微弱蛍光でも高画質画像取得 FV4000は、微弱蛍光であってもより高画質で画像を取得することができます。SilVIRディテクタ―は、非常に低ノイズで400nmから900nmの全波長範囲でGaAsP-PMT検出器よりも高い感度とS/N比を実現し、背景ノイズがほとんどない高画質な画像の取得を可能にします。また、高感度検出ができるため、よりレーザー出力を抑えて、サンプルが受ける光ダメージを減らすことが可能です。さらに、レゾナントスキャナーによる高速画像撮影でも高画質で撮影することが可能です。 |
一つの画像からより多くの情報をSilVIRディテクターを搭載した新しいTruSpectral分光検出器は、効率の高い透過型グレーティングとスリットで構成され、400~900nmの波長領域で最小1nmステップの蛍光検出が可能です。 また、モジュラー式のレーザーコンバイナ―にはイメージング用途に応じて405~785nmのレーザーを最大10本まで搭載可能です。近赤外波長領域まで使用できるため、蛍光波長の重なりが少ない蛍光色素を組み合わせてより多波長での同時イメージングが可能になります。
|
フレキシブルなマクロからミクロのイメージングマクロ~ミクロのワークフローにより、マクロレベル(個体や組織レベル)から細胞または細胞微細構造レベルまで、効率的なイメージングが可能です。
|
より細胞に優しいタイムラプスイメージング | |
Related VideosMitoView720でラベルしたHeLa細胞のミトコンドリアの1KレゾナントスキャナーによるXYZタイムラプス画像。 | 波長が長いほど光のエネルギーが低くなるため、近赤外蛍光イメージングでは、光毒性が軽減され、安定した長時間のタイムラプスイメージングに貢献します。また、FV4000には専用のTruFocus Red Zドリフトコンペンセーターを組み合わせることができます。TruFocus Red Zドリフトコンペンセーターは、周辺の温度変化や試薬の滴下を行っても、タイムラプスイメージング中のサンプルのフォーカスを保ちます。TruFocusRedのレーザーはFV4000でサポートされている近赤外レーザーや、高性能対物レンズシリーズX LineやA Line対物レンズとも併用できるため、近赤外蛍光プローブを使用したタイムラプスイメージングでもフォーカス維持が可能です。 生細胞の動態を正確に観察するには、高速かつ高解像のタイムラプスイメージングが不可欠です。新しいレゾナントスキャナーは、より広い視野範囲を高解像で高速画像取得することが可能です。また、ピクセル滞留時間が短いので、光毒性を最小限に抑えることができます。さらに、SilVIRディテクターは、従来の検出器よりもS/N比が改善できるため、高速でもノイズをはるかに抑えた、高品質のタイムラプスイメージングが可能となります。さらに、ノイズを低減させたい場合は、定量性と時間分解能が維持できるローリングアベレージ処理を併用することが可能です。 |
再現性のある画像取得SilVIRディテクターは、経年劣化や過大光入射による感度の低下がありません。また、周辺環境の変化等によるレーザー強度変動を補正する新レーザーパワーモニター(LPM)と組み合わせることで、常に一定の条件下で画像を取得でき、画像の再現性を高めることができます。 別々のユーザーが、別の日に同じ条件下で同じ画像を取得することができ、実験の再現性向上に貢献します。また、フォトン数という共通の尺度での画像が取得できるため、別のFV4000で撮影された画像であっても、比較検討を行うことが可能です。 |
迅速かつ高レベルなサポートとサービスSilVIRディテクタ―は、半導体センサーであるため、安定性と耐久性が高いことが特徴です。レーザーパワーモニターは、常ににレーザーパワーの状態をモニターすることで、常に一定のレーザーパワーで使用できるようにフィードバックをかけます。 エビデントは、迅速なサービスをお客様に提供し、システムの安定稼働をお手伝いします。また、システムを最適な状態で維持するためのサポートプランもご用意しております。 リモートサポート*にも対応しておりますので、万が一問題が発生してもエンジニアやスペシャリストの到着をお待ちいただく必要はありません。 *リモートサポートには、インターネット接続が必要です。 |
ご質問や見積もり依頼はこちらから |
機能
進化した多波長同時イメージング広波長対応タイプと近赤外波長対応タイプのディテクターユニットを組み合わせることにより、紫から近赤外(400~900nm)の波長範囲で最大6チャンネルの同時画像取得が可能です。ライブセルイメージングで細胞へのダメージを減らし、自家蛍光とのかぶりが少ない近赤外蛍光色素の使用も可能になります。
|
高品質な近赤外蛍光イメージングを実現する高性能光学系FV4000のスキャナーの光学系は、銀コーティングを施したスキャンミラーやエビデント独自の1600コーテ ィングを施したスキャンレンズにより、可視域から近赤外域まで高い透過率を有し、近赤外の蛍光であっても高効率に検出可能です。 エビデントのX Line高性能対物レンズは、400~1000nmで色収差補正がされているため、コローカリゼーション解析で問題とされる色収差を低減します。さらに、より高いNA、優れた画像のフラットネス、UVからNIRまでの高い透過率を備え、多重蛍光イメージングで性能を発揮します。 |
4CH XYZ画像を11×7の合計77か所で1Kレゾナントスキャナーで撮影し貼り合わせを行った画像。従来ガルバノスキャナーを使用すると2時間必要だったものが、16分以内で撮影を行うことができた。 H-lineマウスの冠状断切片(シアン:DAPI 細胞核、緑:YFP 神経細胞、黄:Cy3 星状膠細胞、マゼンタ:AF750 微小管) 標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:理研CBS 細胞機能探索技術研究チーム小暮 貴子様、宮脇 敦史先生 | 1K×1Kレゾナントスキャナーで高画質画像を高速に取得従来の共焦点レーザー顕微鏡よりも、高速で高画質画像を取得することが可能です。SilVIRディテクターと、1K×1Kピクセル(FN20、ピクセル時間0.033μs)のレゾナントスキャナーの組み合わせにより、ノイズの少ない高解像画像を高速で取得することが可能です。そして、高画質の貼り合わせマクロ画像を短時間に取得することを可能にし、研究の効率と可能性を高めます。 |
---|
細胞内微細構造を捉える超解像イメージング特別なハードウェアを追加しなくても超解像画像を取得することが可能です。X LineシリーズやA Lineシリーズの高NA対物レンズと専用の超解像ソフトウェア(FV-OSR)を使用すれば、超解像画像を簡単に取得して細胞内微細構造を観察することが可能です。FV-OSRソフトウェアは高周波成分を検出するために自動的に共焦点ピンホールのサイズを最適化して画像を取得し、さらにその高周波成分のコントラストを強調することで、120nmのXY分解能を実現します。SilVIRディテクターのS/N比が向上したため、これまでよりも速く超解像画像を取得できます。 | 共焦点(1AU)で撮影した画像(左)と超解像ソフトウェアを使用して撮影した画像(右) |
厚みのあるサンプルでも高解像3次元画像が取得可能 | |
Related VideosDAPI(シアン、細胞核)とAF790(マゼンタ、Ki-67)で染色されたHeLa細胞のスフェロイド。405nmによる細胞核は、表面付近でしか撮像することができなかったが、NIR 785nmでは、スフェロイド全体の3次元画像を明るく撮像することができた。 | FV4000を使用すると、厚みのあるサンプルでも高解像3次元画像取得が可能です。近赤外光は散乱が少なく組織サンプルの深部まで到達しやすいという特性があります。SilVIRディテクターは近赤外領域でも高感度画像取得ができるため、近赤外蛍光を利用してより効率的に厚みのある組織サンプルのイメージングをすることが可能になります。 また、シリコーンオイル浸対物レンズは、浸液の屈折率が生体組織に近いため、収差が少なく、深部イメージングを向上させることができます。画像全体の画質とZ解像度を向上させたい場合は、TruSightがデコンボリューションのアルゴリズムに基づいた画像処理により光学的なボケや画像のノイズを除去し、よりシャープな画質を提供します。 |
細胞の動態を定量化
|
深部でも鮮明な画像シリコーンオイルの屈折率(ne≒1.40)が生組織の屈折率(ne≒1.38)とほぼ同じであることから、シリコーンオイル浸対物レンズを使用することで、屈折率の差によって生じる球面収差の影響を受けにくく高解像度で生組織の深部を観察することが可能です。また、シリコーンオイルは37℃環境下で使用しても乾燥することがなく、長時間タイムラプスにとって最適な浸液です。 | Related Videos |
ご質問や見積もり依頼はこちらから |
AIソリューション
TruAI Noise ReductionTruAI Noise Reductionを使用すると、レゾナントスキャナーの画質を向上させることができます。レゾナントスキャナーは細胞の動態を高速に少ないダメージで撮影するのに適していますが、S/N比が低くなるケースがあります。TruAI Noise ReductionはSilVIRディテクターのノイズパターンに基づいて学習済みのニューラルネットワークを用いて、時間分解能を犠牲にすることなく画質を向上させることができます。この学習済みニューラルネットワークは、ポストプロセッシングだけでなく画像取得同時プロセッシングにも使用できます。 | |
オリジナル画像(左)とTruAI Noise Reduction処理画像(右) Brain sample: coronal section (50 μm) of a mouse brain stained with DAPI (nuclei, cyan), GFAP (astrocytes, green/488), MAP2 (microtubule-associated protein 2, neurons, and dendritic processes, cyan/647) and MBP (myelin basic protein, red/568). Sample courtesy of: Sample preparation Alexia Ferrand; sample acquisition Sara R. Roig and Alexia Ferrand. Imaging Core Facility, Biozentrum, University of Basel. | オリジナル画像(左)とTruAI Noise Reduction処理画像(右) MitoView720でラベルしたHeLa細胞のミトコンドリアの1Kレゾナントスキャナーによる画像。最大3フォトンの輝度レベルの画像。 |
TruAI Image Segmentation画像解析を行うにはセグメンテーションが必要ですが、従来は、輝度閾値法が使われることが一般的でした。また、画像によっては、非常に面倒な作業になることもあります。TruAI Image Segmentationは、ディープラーニングによって、閾値法では難しかった非常に微弱な蛍光像のセグメンテーションも可能にし、画像に左右されず、効率的により正確な画像処理が行えるようになります。 | TruAIが糸球体の特徴を捉えて検出(右側) |
ご質問や見積もり依頼はこちらから |
コンフィギュレーション
仕様
スキャナー | ガルバノメータースキャナー | 64 × 64-4096 × 4096ピクセル、ピクセルタイム;1μs–1000μs | |
---|---|---|---|
レゾナントスキャナー | 512 × 512-1024 × 1024ピクセル | ||
視野数(FN) | 20 | ||
分光検出器 | 検出器 | SilVIRディテクター(冷却シリコンフォトマルチプライヤー、広波長対応タイプまたは近赤外波長対応タイプ) | |
最大搭載可能ユニット数 | 最大3ユニット(6CH)搭載可能 | ||
分光器 | 電動透過型回折格子(VPH)、対応波長域:400nm–900nm | ||
レーザー | 可視レーザー | 405nm、445nm、488nm、514nm、561nm、594nm、640nm | |
NIRレーザー | 685nm、730nm、785nm | ||
レーザーパワーモニター | あり | ||
画像ビット深度 | 16bit、HDRフォトンカウンティングも可能(1G cps) |