このページはお住まいの地域ではご覧いただくことはできません。
アプリケーション
細胞生物学分野細胞生物学分野では、がん研究と同様に高感度なイメージングが必要とされます。また、ショウジョウバエや線虫などの生きた生物もモデルとして用いられます。大きな組織などの観察では、全体の状態を把握するために、広い視野が求められますが、正確に広い視野をイメージングするには、優れた光学系が不可欠です。FV3000シリーズは、1.25Xから150Xに対応した専用光学系と、正確なステージ制御による貼り合せ機能を備えています。また、高感度、高精度の分光システムにより、多くの研究者が問題とする自家蛍光の除去や、GFP/YFPなどの重なりあう蛍光の分離も可能です。 |
レゾナントスキャナーによるマウス血管内の血栓と血小板イメージング (フルフレーム30fpsで撮像) | がん研究がん研究における顕微鏡観察では多くのテクノロジーが求められています。ライブセルを用いた観察では、高感度な検出器、イメージングに最適化された光学系、また、多彩な計測機能が不可欠です。また、マイクロ流路デバイスの発展とともに、血中循環腫瘍細胞 (CTC) への注目が高まっており、高速なイメージングが要求されています。正確性と再現性は共に重要です。細胞周期のチェックポイントにおける細胞の形・大きさのセグメンテーション解析ができるよう、正確かつ明るく鮮明な3Dイメージングが可能です。組織イメージングに最適なシリコーン浸対物レンズ、高S/Nな高感度冷却GaAsP検出器、ガルバノ/レゾナントスキャナー、および多彩な機能を持つソフトウェアにより、正確で再現性のある、研究データを取得できます。NDフィルターによる2段階のパワーレンジとパワーモニターを備えたレーザーシステム、高速レゾナントスキャナーにより、光毒性の影響をおさえながら細胞のアポトーシスを確認できます。高い分光精度と高感度の検出器により褪色を防ぎながら多重染色によるマルチカラーイメージングを可能にします。 |
---|
幹細胞研究分野幹細胞研究では、長時間タイムラプス観察が重要です。FV3000システムは、光毒性を抑えフォーカスを維持しながら正確なタイミングで数日間にわたるタイムラプスイメージングを実現します。幹細胞のイメージングではマイクロプレートを用いたマルチポイントタイムラプスが盛んに行なわれています。フォーカスを維持するZドリフトコンペンセーター (IX3-ZDC2) とウェルナビゲーターの組み合わせにより、各ウェルに焦点を合わせながら観察ができます。長時間の観察で安定したパワーのレーザー照射を行うため、レーザーパワーモニターを搭載しています。幹細胞イメージングでは、がん研究や細胞生物学研究と同様に高感度検出、ライブセル観察に最適なシリコーン浸対物レンズ、低光毒性のレゾナントスキャナーによる高速スキャンなどが有効です。信頼性の高い光刺激実験や、数日間にわたるイメージングも可能です。FV3000のソフトウェアは、マイクロプレート、ディッシュあるはマイクロ流路を用いた幹細胞イメージングに対しても、最適なワークフローを提供します。ウェルナビゲーターは、各種マイクロプレート設定の保存、変更、呼び出し、および画像取得条件の設定を簡単に行えます。また、シーケンスマネージャーを用いれば、正確なタイミングで長時間タイムラプス観察を行えます。取得した画像を、3Dおよび4Dに再構築し、データをすばやく可視化できます。さらに、cellSens のマクロ機能を用いてワンクリックで細胞数の計測や分類を効率よく行えます。 | MatTek EpiDermFT Tissue Model: Immunofluorescence labeled with 6 targets of interest. 1. Abcam DRAQ5 ab108410, 2. Abcam Anti-GAPDH (Alexa Fluor 405) ab206372, 3. Abcam Anti-Tubulin (Alexa Fluor 488) ab1955883, 4. Abcam Anti-Fibrillarin (Alexa Fluor 568) ab202540, 5. Abcam Anti-Vimentin (Alexa Fluor 594) ab154207, 6. Abcam Anti-Ki67 (Alexa Fluor 647) ab 194724. Sample courtesy MatTek. |
---|
電気生理実験電気生理用組み合わせでは、対物レンズ周りのスペースを確保したフレームデザインにより、電気生理実験機器の設置が容易です。ステージの高さを下げて大きなサンプルを含む実験に対応できるようにスペースを追加でき、画像取得と電気生理学実験を同期させるための、トリガー信号入出力も可能です。また、外部機器と連携をする際のトリガー入出力のインターフェースとして、アナログユニットを用意しています。トリガー入力6チャンネル及び出力5チャンネルを装備し、拡張性を持った電気生理実験のシステム構築が可能です。さらに、高速スキャナーが神経信号伝達に関連するカルシウムイオン動態のような高速現象を検出することも可能にします。 |
---|
高度なイメージングFV3000シリーズは基本的な3D観察だけでなく、高度なイメージングに対応しています。超解像イメージング、光刺激、スペクトラルアンミキシング、拡張可能なレーザーコンバイナーなど、FV3000はさまざまな機能を備えています。オリンパス独自の超解像技術は、約120nmの分解能を実現し、スペクトラルアンミキシングはさまざまな研究に活用可能です。 シーケンスマネージャーを用いると、複雑なプロトコルの細胞周期イメージングを容易かつ正確に行えます。マルチポイントスキャンやマッピングスキャンなどを用いると、in vitro におけるマルチポイントでの神経細胞シグナルを高S/Nで観察することができます。また、リアルタイム処理によりTTL駆動の外部デバイスの同調を正確にコントロールすることもできます。FV3000シリーズでは、電動顕微鏡IX83とステージナビゲーター、自由度の高いソフトウェアにより、マクロからミクロの観察を簡単に行うことができます。 |
|