先月私たちはハロウィンのことばかり考えていましたが、皆さんもそうだったみたいですね。2022年10月の人気顕微鏡画像には、この不気味な季節にぴったりの気味悪い生き物がいくつかいます。
今月最も人気を集めた画像が、2021 Global Image of the Yearコンテストの受賞作品だったのは当然のことです。この美しい画像は、シロイヌナズナの花の雌しべ内で伸長する花粉管を写したものです。花の組織を化学処理で透明にして、アニリンブルー(黄色蛍光)で染色した花粉管がよく見えるようになっています。
その他の受賞者を見たり、ご自身の画像を2022年度のコンテストに応募したりするには、IOTYページをご覧ください。
画像提供:Jan Martinek氏(2021 Global Image of the Year受賞者)。オリンパスAX70顕微鏡で撮影。
ガイコツのような形は夢に出てくる何か(またはおかしなハロウィン衣装を作っている)みたいですが、実は怖くありません。それに、生き生きしていますが死んでいます。画像は、沼地、池、湿性牧草地に見られる草のような植物、ホタルイ属植物の20ミクロン切片を、UV誘起蛍光法で撮像したものです。
画像提供:Karl Gaff氏。オリンパスBX51顕微鏡で撮影。
Daphniaは、泳ぎ方がノミの動きに似ていることから、水蚤(ミジンコ)としてよく知られています。この水生生物は、酸性湿地から淡水の湖や池まで、さまざまな環境で見つかります。頭の中で想像するノミとは違って、この小さなDaphniaはかわいらしく見えます。
画像提供:Leonardo Capradossi氏。オリンパスUPlanFLN対物レンズ、倍率10X、開口数(NA)0.30で撮影。
この画像はハロウィンでもらう何かおいしいもののように見えますが、カラフルな物体は残念ながらキャンディではありません。実際はモロッコのErg Chebbiの砂粒です。Erg Chebbiは、モロッコにいくつかあるエルグ(風砂で形成される砂丘の大海)の1つです。
画像提供:マレク・ミシュ氏。オリンパスBH2顕微鏡で撮影。
不気味な季節の装飾には、クモの巣やクモのモチーフがよく使われます。この小さなハエトリグモは、ハロウィンの気分で出没しようとしています。ハエトリグモは頭の前面に2対の大きな目があります。側面には2つ、後部に補助的な2つの目があり、全方位からあなたを見つめています。
画像提供:ホーカン・クヴァルンストローム氏。オリンパスLMPlanFLN20X対物レンズで撮影。
おまけの画像です。私たちは皆、クマムシが大好きですからね。
緩歩動物(かわいい呼び名はクマムシ)は、厳しい条件に驚くほど耐えられることで知られています。アートとAIを融合させて作られたこのクマムシは、衣装を身に着けてパーティに行く準備ができています。
画像作成:DALL-E(OpenAI提供)を使用。
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