6月に注目された顕微鏡画像は、海と大自然、そして臓器に至るまで、皆さんお気に入りの被写体を映し出しています!実際に見てみましょう。
6月の上位人気画像には、当然のように、Håkan Kvarnström氏のシリーズ「Exploring the Microscopic World with X Line Objectives(X Line対物レンズによる顕微鏡の世界の探索)」からの1枚が選ばれました。これは、ケンミジンコの幼生。大きさは約0.1mmです。非常に高効率なハンターとして知られるこの生き物は、強い脚(触覚)を使って獲物に飛びつき、50ミリ秒以内に殺してしまいます!非常に素早い生き物で、攻撃の際または大きな敵から逃げる際には、1秒間に体長の100倍の速さで移動します。寿命の後半には、これらの幼生は成虫のサイクロプス(カイアシ)に成長します。
拡大画像を見れば、「筋肉」と触覚の強さがわかります!それほど早く動けることに疑問の余地はありません。本物(?)のサイクロプスと同じように、体の正面中央に赤い目が1つ付いています(光受容器官)。
説明文および画像提供:Håkan Kvarnström氏。オリンパスBX51顕微鏡に10倍のX Line対物レンズとDICを組み合わせて撮影されました。
この目を見張るような画像は、2種類のチリモを映し出しています。ハタヒモとアワセオオギです。淡水に最もよく見られ、この種類の緑藻類では約5,000~6,000種が存在します。
画像提供:Marek Miś氏。
パレイドリアとは、実際は抽象的に映っているものに対して、意味のある解釈を加えてしまう人間の錯覚で、物体、模様、顔に見えたりします。この画像は、ハートの絵に見えるかもしれませんが、実はテグーの胃腸管の組織染色したものです!テグーは、中南米原産の大型のトカゲで、その大きさと捕食性で知られています。
画像提供:Kate Murphy氏。オリンパスBX40顕微鏡で撮影されました。
6月8日は世界海洋デーです。水に関する画像をセレクトして、海が地球と地球に住む生物にとってどんなに重要かを祝福したいと思います。地球の70%超を占める海は、何十万種もの生物を育む家であり、地球の酸素の50%以上を産生します。私たちにとって海は必要です。しかし、もっと重要なことは、海を守り保存していくために、海にとって私たちの力がこれまで以上に必要だということです。
- 800万メートルトンを超えるプラスチックが毎年海に捨てられています。これは、シロナガスクジラ57,000頭に匹敵する量です。
- 大型魚類の数はこれまでに90%近くも減っていることが報告されています。
- 研究によると、この30年間でサンゴ礁の50%が死滅したといいます。
プラスチック製品のリサイクルや使用制限に加え、エネルギー消費量を制限したり、地域の海岸清掃に参加したり、海を守る活動をしている組織をサポートしたりすることで、海に対する悪影響を減らすことができます。
画像(左から右):クラゲ(画像提供:Alvaro Migotto博士)、貝殻(画像提供:Håkan Kvarnström氏)、サンゴ(画像提供:James Nicholson氏)、渦鞭毛藻(画像提供:Jan Michels氏)、オレンジ色のストライプの入ったミドリイソギンチャク(画像提供:Damon Tighe氏)。
6月20日で北半球は本格的な夏を迎えました。そこで、季節の兆しが感じられるいくつかの拡大画像を取り上げました。昆虫や這い回る虫、海岸で見かける海洋生物、芽吹いていく花や植物に対する反応は人によって様々ですが、顕微鏡レベルで見たとき、これらはすべて美しく見えると言えるでしょう。
画像(左から右):コバチ(画像提供:Spike Walker氏)、ノミ(画像提供:Robert Zucker博士)、貝殻(画像提供:Håkan Kvarnström氏)、甲殻類の爪(画像提供:Christian Sardet博士)、サクララン(画像提供:Oleksandr Holovachov氏)、サルオガセ(画像提供:Viktor Sýkora氏)。
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