「緑色でいるのは楽じゃない」と嘆いたカエルのカーミットは、私たちの最新のInstagramコンテンツを見ていなかったに違いありません。6月に人気を集めた顕微鏡画像は、ブラインシュリンプや苔から夏の飲み物まで、様々な色合いの緑色が特徴的です。
一つの画像が長く注目を集めていることをとても嬉しく感じています。画像は、一般にブラインシュリンプとして知られる、水生甲殻類アルテミアの見事な画像です。最大塩分濃度25%の水域に生息可能なこの微生物は、内陸塩水湖でよく見られます。
画像提供:Gopi Shah氏(2018 Image of the Year(IOTY)コンテスト入選)。
「これは苔の茎葉体にある「葉」の細胞を捉えた素晴らしい蛍光画像です。この画像には、葉緑体(緑色)と隣接細胞を隔てる壁(マゼンタ)が見えます。どちらも自然の自家蛍光により見ることができます。これはデコンボリューション処理をした最大Z投影画像です。この画像は最大投影を示していますが、ビデオ(IvanのInstagram)ではZスタックの3次元再構築が示され、細胞の小断面のみがZスタックで捉えられています。」
画像提供と説明:Ivan Radin氏(2021 IOTYコンテスト米州最優秀賞受賞者)。FLUOVIEW™ FV3000共焦点レーザー走査型顕微鏡で撮影。Ivanさんについての詳細情報は、彼のIOTY受賞画像についてのインタビュー記事をご覧ください。
暑い真夏の太陽はプールサイドでスピリッツとレモネードを楽しむ合図です。ジンとレモネードが気分をすっきりさせるコンビというのは知っていますが、顕微鏡で覗いたときにこれほど美しいということはわかっていませんでした。
画像提供:Karl Gaff氏。X Line™ 高性能対物レンズを使用して撮影。
この画像のすてきな青と緑の色合いは、海水浴を連想させます。サンゴ礁の抽象画のように見えますが、実際はハイドロキノン(色素ライトナー)とエリトリトール(甘味料)の再結晶混合物を、偏光で撮影したものです。
画像提供:Marek Miś氏。BH2顕微鏡で撮影。
「苔(Physcomitrium patens)の茎葉体にある「葉」(phyllid )の細胞。細胞は、液胞膜を標識する緑色の蛍光マーカーで発現しています。クロロフィルの自家蛍光により葉緑体(マゼンタ)も見えています。ここで豆知識:苔の葉は部分によっては1つの細胞層の厚さしかありません。
Instagramテイクオーバーの画像および説明提供:Ivan Radin氏。FV3000共焦点レーザー走査型顕微鏡と60X水浸対物レンズ(NA1.2)を使用して撮影。
ボーナスビデオは小さな輪形動物のもぐもぐタイムを映しています。
「この奇妙な見た目の生き物は地球外生物のような雰囲気ですが、実際は地球上の最も小さな生物の1つです。輪形動物と呼ばれるこの特殊な種はStephanoceros fimbriatusと名付けられました。(個人的な意見ですが恐竜の名前のようにも聞こえますね!)。ギリシャ語で「Stephano」は冠、「ceros」は角を表し、この極小のモンスターを見ればまさにうなずけます。
輪形動物は「ワムシ」とも呼ばれるように、回転する繊毛(繊毛冠)が頭部にあります。この繊毛を使って水流を作り、バクテリア、藻類、その他の微生物といった食物粒子を口に引き込みます。でもこの種はほかの輪形動物とは少し違います。
頭部に回転する輪(繊毛)がある代わりに、動く繊毛の付いた5本の長い触手で餌を口へと引き込みます。このワムシは基本的に、餌が通るのを待ち伏せする捕食者なのです。餌は小さな部分に引きずり込まれた後、括約筋に送り込まれ、最終的に飲み込まれます。」
ビデオ提供と説明:Chloé Savard氏。BX53顕微鏡で撮影。
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