春に、2020年度Olympus Global Image of the Year(IOTY)コンテスト受賞者を発表しました。同時に、2021年度の募集を始め、現在も応募を受け付けています。
Justin Zollさんと賞品のCX23顕微鏡
過去のIOTYと同様に、2020年度の受賞者のプロフィールをディスカバリーブログで取り上げています。まず3つの地域最優秀賞から始め、グローバル最優秀賞で締めくくります。
EMEA地域の受賞者はこちらから、アジア・パシフィック地域の受賞者はこちらからインタビューをご覧いただけます。今回はアメリカです。IOTY 2020米州最優秀賞は、趣味の顕微鏡ユーザーからプロに転向した、米国のJustin Zollさんです。結晶アミノ酸Lグルタミンとβアラニンが織りなす、色鮮やかで華やかな画像は、審査員の称賛を得ました。
JustinさんのオリジナルJPEG画像(4.31 MB)はこちらからダウンロードできます。
Justinさんのイメージングの背景と受賞作品を撮影したきっかけについて、インタビューで探ってみましょう。
Q:あなたが初めて顕微鏡の使い方を習ったのはいつどこでですか?科学的なバックグラウンドをお持ちですか?
A:正式な科学的バックグラウンドはありませんが、科学にはずっと興味を持っていて、個人的に追い求めてきました。子供の頃は簡単な顕微鏡で遊んでいましたが、改めて興味をそそられたのは、2016年頃に親友のNickがオリンパスBH2顕微鏡を使わせてくれてからです。おかげで、自分のBH2顕微鏡を購入することになりました。
ミクロの世界に夢中になり始めた幼少期のJustin Zollさん(IOTY 2020米州受賞者)
Q:ご職業と顕微鏡イメージングとの接点を教えてください。
A:コロナ禍前はバーテンダーをしていましたが、当然その仕事の中で顕微鏡イメージングと接点を持つことはありませんでした。私は写真家でもあるので、コンサート、自然、結婚式などの写真は続けており、顕微鏡観察へのアプローチに活かされています。さまざまなクライアント向けに顕微鏡観察の仕事をしているほか(大半はパッケージや広告用)、姉のHeatherと写真ウェディングを手掛けています。最初は趣味として始めましたが、とてもラッキーなことに数多くの顕微鏡関連の仕事をいただいて、今では趣味の域をやや超えています。
Q:顕微鏡について最も興味をそそられるのはどんなことですか?
A:ミクロの世界の美しさと複雑さが、マクロの世界と見事に呼応しているという点でしょうか。
Q:その興味の元は何ですか?
A:それは、あえて言うなら「人間であること」による探求心!ですね(笑)。
Q:この画像をどのように撮像しましたか?どんなところが見どころとお考えですか?
A:完成画像は約12枚の原画像を貼り合わせたパノラマ画像で、偏光フィルターを使って色と構造を描き出しました。入り組んだ有機物の形と鮮やかな色が偏光によって得られる、この組み合わせが私のお気に入りです。この画像に現れている深みと形状に特に満足しています。とても自然で優雅な気分にさせてくれます。
Q:ほかに伝えることはありますか?
A:この賞を受領してとても光栄です。大勢の素晴らしい科学者や芸術家の方々が作品を応募した中でのことで、なおさらです。この新しい顕微鏡を使うのがとても楽しみです。今までのBH2顕微鏡も大好きですが、来年度は新しい技法を試して、新たなサンプル素材を探索するのを心待ちにしています。
画像をIOTY 2021に応募してエビデント/オリンパスの顕微鏡を勝ち取りましょう!
顕微鏡イメージングを楽しんでいるなら、プロでもアマ問わず、とっておきの画像(3つまで)を2021年度のコンテストに応募してみてはいかがでしょうか。グローバル最優秀者への賞品は、当社のSZX7実体顕微鏡とDP28デジタルカメラの組み合わせです。地域最優秀者への賞品は、CX23正立顕微鏡となっています。参加者の皆様の幸運をお祈りしています!
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