測定接眼レンズや顕微鏡用カメラで精度の高い測定を行うには、対物ミクロメーターと呼ばれる基準器を使用して、各デバイスを事前に校正する必要があります。 この校正によって、標本上にあるミクロメーターの2つの目盛り間の距離を示す、ミクロメーター値が確立されます。
対物ミクロメーターは、100個の目盛りが付いた1 mmのスケールを特徴とする従来型のスライドです。 つまり、2つの目盛り間の距離はちょうど10 μmです。 ミクロメーターの校正では、対物ミクロメーターを標本と同じようにステージ上に置きます。
顕微鏡用デジタルカメラの校正方法
対物レンズにはさまざまな倍率があるため、測定接眼レンズの校正時と同様に、個別にカメラを校正する必要があります。
今回は、顕微鏡用デジタルカメラEP50を使用します。 顕微鏡用デジタルカメラEP50は、以下の3つの方法で制御できます。
- PCまたはノートパソコンのEPview™ソフトウェア
- iOSポータブルデバイスのEPviewアプリ
- カメラのオンスクリーンディスプレイ(OSD)
それぞれの校正手順は比較的似ていますが、制御方法によってユーザーインターフェースが異なります。 この3つの方法は、以下のインフォグラフィックに見やすく図解されています。
EP50カメラが光学顕微鏡に正しく取り付けられ、システムの構成と焦点合わせが正しく行われていると仮定して、以下のいずれかの校正手順を進めてください。
インフォグラフィックのダウンロード
カメラが正しく校正されると、EP50システムではサンプル内の対象物が正確に自動測定されます。
顕微鏡用デジタルカメラEP50の校正チュートリアル
EP50 OSDを使用する場合の校正手順を要約したクイックビデオをご覧ください。
ビデオチュートリアルの詳細は、当社のLife Science YouTubeチャンネルwww.youtube.com/OlympusLifeScience/をご覧ください。
*EP50は地域によって取り扱いのない場合がございます。詳細については、お近くの営業担当までお問い合わせください。