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我々と共に結び付いているものに焦点を合わせる— 第5回イメージ・オブ・ザ・イヤー、マテリアルサイエンス部門最優秀賞

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すべての生けるものたちが結び付いていることを思い出させるもの

フルタイムの農場主として、毎日、馬を相手に作業しているGerd Güntherさんは、人と馬の間で尊敬の念や、馬と乗り手の間に形成される深い絆が大切であることを理解しています。また、その身体上の外見は非常に異なるものの、両方の哺乳類の生物学的な構成では、その違いよりもっと類似があることも知っている人です。

馬やすべての哺乳類と私たちの生物学的な関係は、顕微鏡の下で身体のサンプルを観察すれば、より一層はっきりとします。たとえば、ヒトの髪の毛と馬の毛をじっと見てみると、両方の形態に非常に類似した細部のあることがわかります。ケラチンのスケール層など、髪の毛の構造には全く違いがありません。Güntherさんにとって、この構造の類似性は、初め考えていたよりも密接に関係しているため、すべての哺乳類、すべての生き物は尊敬と思いやりに値することを思い出させてくれます。

ドイツのGüntherさんは、ヒトの髪の毛に馬の毛の結び目を作った感動的な画像で、エビデントの第5回イメージ・オブ・ザ・イヤーのマテリアルサイエンス部門最優秀賞に選出されました。受賞を称えて、Güntherさん にはオリンパスSZ61実体顕微鏡が贈呈されました。

マテリアルサイエンス部門最優秀賞の受賞、おめでとうございます!受賞画像は何を表しているのでしょうか?

画像には、ヒトの髪の毛で結び目を付けた馬の毛を表現しており、明視野照明を使用して作成しました。

Evident Image of the Year materials science winner: Human hair (vertical) knotted onto horsehair (horizontal). Captured by Gerd Günther of Germany.

エビデントのイメージ・オブ・ザ・イヤー、マテリアルサイエンス部門最優秀賞:馬の毛(横)に結んだ人間の毛髪(縦)。撮影者:Gerd Günther(ドイツ)。

この画像について、個人的にどんな点が興味深いですか?

最初に目につくのは、ここに示す、2本の異なる毛の太さの違いです。それに、ケラチンのスケール層など、毛の構造には、何の違いもないことが見て取れます。要するに、これは人と馬の間の親密な絆の象徴なのです。

この画像はどのようにして撮像しましたか?

オリンパスBX51顕微鏡で、倍率150倍、照明入射光による明視野で撮りました。

この画像を作成するために使用した馬の毛はどのようにして見つけましたか?

毎日、馬を相手に仕事をしていますから、人の毛と馬の毛の間の強度や外観の違いに興味があったのです。

この画像を作成する際、何か困難がありましたか?

最も難しい問題は、馬の毛の上に人の毛で特殊な結び目を作り出すことでした。満足な結果を得るまでは、たくさん忍耐が要りましたし、いくつも試作しました。

この画像を応募作品に選んだ理由は何ですか?

今回の作品には、事実の記録としての要素だけでなく、私にとっては、人と馬の間の友情を表現した感情的な要素も含まれているのです。

この画像からどんなインスピレーションが得られましたか?

そのメッセージは、人と馬の間の感情的な関係ですが、同時にすべての哺乳類の間において、毛の形態の非常に類似した細部によって認識が可能になる密接な関係でもあります。要するに、私たちには、地球上のあらゆる生き物に対して、等しく尊敬の念を示す必要があるということです。

Self-taught in microphotography, Gerd Günther captured his winning image by carefully knotting together a human hair and a horsehair, creating a symbolic union between man and animal.

顕微鏡写真を独学したGerd Güntherさんは、人の毛と馬の毛で一緒に結び目を注意深く作ることで受賞画像を取得し、人と動物の間の単一性を象徴的に創り出しました。

あなたが初めて顕微鏡の使い方を習ったのはいつ、どこでですか?科学的なバックグラウンドをお持ちですか?

私が顕微鏡に初めて触れたのは、1970年代、学校でのことでした。後に、農業科学を学んで、大幅に知識を拡大することができました。

顕微鏡でアート作品の創作をしようと思ったのはいつからですか?最初のきっかけは何ですか?

学校での経験や初めての顕微鏡写真(その頃はまだ白黒でした)のすぐ後に、身近だけれども風変わりな未知の構造に熱を上げまして、それらの持つ美的な資質を知り真価を認めたというわけです。

顕微鏡を使ったアート作品の創作を始めてどれくらいになりますか?

集中しだしたのは、デジタルカメラシステムが手に入るようになってからで、世紀の変わり目の頃、1999年か2000年ですね。

Integrated circuit, operational amplifier built in 1974. Captured by Gerd Günther.

集積回路、オペアンプ、1974年製。撮影者:Gerd Günther。

顕微鏡のどんなところに魅力を感じますか?

遠くへ出かけなくても、新しい構造、形状、生命体、色などを絶えず発見できる機会が得られることですね。

原動力はどこから得ているのでしょうか?

自然や、魅惑的だけれども、そこにありながら目に見えていない宝物について、決して終わることのない好奇心からですね。

Stem hairs of Sonchus asper, top view of hair heads. Captured by Gerd Günther.

オニノゲシの茎の毛、毛頭の上面の眺め。撮影者:Gerd Günther。

ご職業は何ですか?

自営の農業経営者です。その職業に加えて、顕微鏡写真の分野でフリーランスの写真家としても仕事をしています。

ご自身のイメージングの専門的職業で、ご自身のアート作品との関わりはありますか?

はい、間違いなくたくさん重なり合っています。でも、私を駆り立てる情熱も常にありますよ。

Evident Scientificとオリンパス顕微鏡について、どのような経験をお持ちですか?

私自身は、マテリアルサイエンスの分野でBX51を使用しています。 その拡張性や究極のモジュラー設計には感銘を受けています。

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Enrico Poege is the Global Marketing Communications Lead for Material Science, based in Hamburg, Germany. He holds a diploma in Business Administration from the University of Leipzig and has more than 15 years of experience in marketing and communications.

2024年11月11日
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