RoHS対応として環境物質調査には時間がかかりませんか?
オリンパスのコンポーネント事業では、問合せメール等は不要で、RoHS対応製品リストをホームページ上からダウンロードできますのでご紹介いたします。
環境を考慮した商品を提供するために
オリンパスの科学事業におけるコンポーネント事業では対物レンズをはじめとした顕微鏡ユニットをお客様へ供給し、研究・検査・生産設備等の幅広い分野に貢献しています。
オリンパスにはグリーン調達基準があり、特定有害物質が含まれない部品しか購入できない仕組みとなっています。
※グリーン調達基準や特定有害物質の詳細については弊社HPをご覧ください。
この調達基準では、EU加盟国の法律である「RoHS指令」も遵守しております。
RoHS指令とは?
約20年前までは、当社に限らず一般的に環境問題に対する意識は現在ほど高くありませんでした。特に欧州連合(EU)各国では廃電気・電子機器の約90%が前処理を経ずに埋立てや焼却されており、鉛等による汚染が問題となりました。
そのため、EUではRoHS: Restriction of Hazardous Substances Directive(危険物質に関する制限令)指令という電気・電子機器における特定有害物質の使用制限に関する法律が2003年2月13日に告示され、2006年7月1日から施行されました。
RoHS指令の目的は、下記2点です。
- 電気・電子機器のリサイクルを容易にすること
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最終的に埋立てや焼却処分されるときに、人や環境に影響を与えないように、EUで販売する電気・電子機器の有害物質を非含有とさせること
RoHS指令で非含有としている物質について
2003年の公布後、何度かの改訂を経て、2021年時点ではDirective 2011/65/EC(RoHS2)により、以下の10物質が禁止されています。
Directive 2011/65/EC(RoHS2)により禁止される物質と最大許容濃度
オリンパス製品のRoHS対応製品リスト提出
欧州へ販売する製品についてはRoHS指令で定められた特定有害物質の管理は製造者の義務です。(更にCE適合宣言書の作成とCEマークの貼付も義務となります。)
オリンパスでは、以前からお客様からのご要望がありましたら、対物レンズや各種ユニットのRoHS対応製品リストを作成し、お送りしております。しかし、情報の開示許可やRoHS対応製品リストの確認のためお客様にお届けするまでに時間がかかってしまい、スピーディに欧州に製品販売を行いたいお客様にご迷惑をおかけすることがありました。
2021年1月からウェブサイトから他社装置搭載用(OEM)顕微鏡部品の一部についてRoHS対応製品リストをダウンロード可能とし、お客様に必要な情報を直ちに開示できるようにしました。
まずは対物レンズを中心に、約250製品についてリスト化しましたが、これは今後数を増やし、よりお客様の利便性を高めていく予定です。お客様の装置のRoHS対応の確認に、ぜひこのリストをご活用ください。
RoHS対応製品リストのイメージ
貴社の顕微鏡設計に組み込むオリンパスの高品質な光学コンポーネントについてもっとお知りになりたい方は、www.olympus-lifescience.com/oem-componentsをご覧ください。