2010年の審査員
 | Dr. Douglas B. Murphy - Douglas Murphy博士は、ハワード・ヒューズ医学研究所ジャネリアファーム研究キャンパス（バージニア州、アッシュバーン）光学顕微鏡、組織学および細胞培養施設の所長であり、ジョンズ・ホプキンス医科大学（メリーランド州、バルチモア）の細胞生物学の非常勤教授でもあります。Murphy博士の過去の研究対象には、細胞小器官輸送における微小管の役割、微小管のポリマー動態、微小管関連タンパク質の機能、ならびに、モータータンパク質の一種であるキネシンの機構および配座状態が含まれます。このジャネリアファームのコア施設は、研究キャンパス内の全ての研究所に向け、蛍光／共焦点画像用の装置とサービスを提供しています。この顕微鏡施設は、共焦点画像撮影、大きな組織切片の画像、マウスの連続する脳切片のハイスループット画像撮影、生細胞画像撮影、および蛍光共鳴エネルギー移動（FRET）、蛍光褪色後回復法（FRAP）、全反射蛍光顕微鏡（TIRFM）を含む細胞内での分子の動態測定法を専門に扱っています。Murphy博士は、オリンパス光学顕微鏡教育用ウェブサイトの文献レビューおよびJavaチュートリアルに関する重要な貢献者です。 |
 | Dr. Catherine Galbraith - Galbraith博士は、国立衛生研究所（NIH）の一部門であり生物医学および健康関連研究を担う米国政府の主要機関である国立小児保健発達研究所（NICHD、メリーランド州、ベセスダ）の上級研究員です。博士は現在、ハワード・ヒューズ医学研究所ジャネリアファーム研究キャンパス（バージニア州、アッシュバーン）の客員研究員でもあります。博士の研究は、細胞骨格動態や構造的／シグナル伝達骨格の動的分子組織など、ナノ画像とナノテクノロジー、細胞生物学、細胞／分子神経生物学の側面に焦点を合わせています。新たな画像テクノロジーおよび光学顕微鏡の新技術の開発と使用法に関する熱心なインストラクターおよびリーディングイノベーターであるGalbraith博士は、自身の研究に蛍光、偏光、共焦点、超解像顕微鏡を採用しています。 |
 | Dr. Mark H. Ellisman - Ellisman博士は、カリフォルニア大学サンディエゴ校のNational Center for Microscopy and Imaging Research（NCMIR）の所長です。NCMIRは、コンピュータを使った画像撮影、高電圧／中間電圧電子顕微鏡、連続切片再構築、3Dおよび4Dでの細胞内構造との機能的相関に関する国家研究施設です。Ellisman博士は、神経生物学および臨床研究を強化する新たなテクノロジーの開発を開拓する際の支援において米国内外で認知されています。博士自身の研究プロジェクトには、細胞・分子・発生神経生物学の多くの側面、ニューロンの細胞内輸送メカニズム、アクソンと有髄グリアとの相互作用、中枢神経系の老化プロセス、神経系再生における細胞間相互作用、興奮性膜・イオンチャネル・神経伝達物質受容体・膜透過イオンポンプの分子分化、電気生理学的特性の変化に伴うアクソンとシナプスの構造的変化が含まれます。 |
 | Dr. Anne K. Kenworthy - Kenworthy博士は、ヴァンダービルト大学（テネシー州、ナッシュビル）の分子生物学および生物物理学准教授、ならびに細胞・発生生物学准教授です。博士の主な研究対象は、細胞膜構造、ならびに細胞内輸送およびタンパク質動態です。博士の研究所では、細胞生物学と定量的蛍光顕微鏡法を組み合わせ、脂質ラフト仮説、特に細胞内のラフト関連タンパク質と脂質の空間分布および動態を調査しています。この問題に対処するため、博士は、蛍光褪色後回復法（FRAP）や蛍光共鳴エネルギー移動（FRET）などの様々な蛍光顕微鏡技術を使用しています。生物数学者と協働し、博士は、生細胞のタンパク質動態を校正、測定、定量するための新たな手法とモデルを開発しています。また、定量的蛍光顕微鏡に関するいくつかの講座で指導もされています。 |
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