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オリンパスは検卵や卵子凍結、融解時の観察に使用する実体顕微鏡から、精子観察を行う正立顕微鏡、顕微授精・レーザーを用いた胚のマニピュレーションやその研究をサポートする倒立顕微鏡に至るまで、さまざまな顕微鏡を提供し各工程に貢献しています。
本コンテンツでは、日常の顕微鏡観察においての基礎的な顕微鏡調整のポイントを、特に使用頻度の高い倒立顕微鏡と実体顕微鏡を中心にご紹介いたします。
光軸調整とは、光源からの光を効率よく標本に照射させるための調整です。この調整がずれると、観察像が暗くなったり解像度が悪くなったりするので、定期的にチェックしていただくことをお勧めいたします。
以下の手順でご調整ください(倒立顕微鏡 IX73/83)。
IX73+電動コンデンサーIX3-MLWCDA組み合わせ
※電動コンデンサーIX3-MLWCDAはこのあたりが「〇」位置になります
写真A | 写真B | 写真C |
眼幅調整とは、観察者が視野を1つに重ねてストレスなく観察するために、接眼レンズ間の幅を観察者の眼の幅に合わせる事です。
以下の手順でご調整ください(倒立顕微鏡 IX73/83 実体顕微鏡SZX10/16)。
左右視力の差の補正と対物レンズ切り替えによるピントずれを最小限にする為に行うのが視度調整です。
以下の手順でご調整ください。(倒立顕微鏡 IX73/83)
容器の底面の影響で球面収差という、光軸の一点に光が集まらない光学的現象がおこり観察像が不鮮明になることがあります。これを軽減するのが補正環の役割です。オリンパスの対物レンズは、容器厚を1.5㎜で光学設計をしているため、ヒートプレートと容器の底厚の合計が1.5㎜のときに補正環の位置を1.5にするとほぼ調整されている状態になります。そのため、ヒートプレートを選ぶ際には注意が必要です。底が1㎜のプラスチックディッシュでは厚さ0.5㎜のヒートプレート、底が0.17㎜のガラスボトムディッシュでは厚さ1.3㎜のヒートプレートを選ぶ必要があります。
対物レンズの補正環は、ヒートプレート厚、ガラスボトムorプラディッシュ厚に合わせて以下を設定してください。(倒立顕微鏡 IX73)
例1: サーモプレートが東海ヒット社製TPi-110RX(厚さ0.5mm)とガラスボトムディッシュ(通常は厚さ0.17mm)の場合補正環は「0.5+0.17=0.67mm」の位置(下記)に調整します。
例2: サーモプレートが東海ヒット社製TPi-110RX(厚さ0.5mm)とプラスティックディッシュ(通常は厚さ1mm)の場合補正環は「0.5+1=1.5mm」の位置(下記)に調整します。
低倍高倍にズームを切り替えた際に、ピントずれが起こらないようにするための調整になります。この調整が正しくできていると、検卵などの作業を行う中で、倍率の切り替えに伴って都度ピント調整をする必要がなくなり、作業の効率化が期待できます。以下の手順でご調整ください。(実体顕微鏡 SZX10/16)
川崎眞莉栄
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