今回は、「ハロゲンランプハウス」を用いた場合のランプの交換手順について、解説いたします。
ランプ交換の際は、ぜひチャレンジしてみてください。
顕微鏡の鏡体から、ハロゲンランプハウス(以下、ランプハウス)を取り外す
古くなったハロゲンランプ(以下、ランプ)を取り外し、新しいランプをセットする
ランプハウスを、再び顕微鏡の鏡体に取り付ける
使用中、使用直後のランプハウスやランプ、その周辺は非常に熱くなっています。
ハロゲンランプの交換は、感電ややけどを防止するため、必ず電源をOFFにし、電源コードをコンセントから抜いて、ランプハウスおよびランプが充分冷えてから行ってください。
またランプは、必ず指定のものをご使用ください。
※BX53、BX51の適用ランプは、100Wハロゲンランプ。12V100WHAL-L(PHILIPS社製7724)です。
【BX53】
正面 | 背面 | 付属の六角ドライバのありか |
【BX51】
正面 | 背面 | 付属の六角ドライバのありか |
BX53、BX51ともに、手順は基本的に同じです。以下、BX53を使用した例で説明いたします。
1.顕微鏡の鏡体から、ランプハウスを取り外す
(1)鏡体の右側にあるランプアダプタ固定ねじ(図1)を、付属の六角ドライバでゆるめ※1、顕微鏡の鏡体背面からランプハウスを手前にゆっくり引き抜きます。
※1
ゆるめ方は、六角ドライバを、図1の矢印の方向に差込んで、左回りに回します(おおよそ5~6回転ほど)。ゆるめ方が足りないとランプハウスは外れません。
逆に、回しすぎてランプアダプタ固定ねじの穴からねじが外れて出てきてた場合は、ゆるめ過ぎです。その際は外れたねじを元のねじ穴に戻してください。
(2)次に、ランプハウスケーブルコネクタ(図2)を、鏡体背面から取り外します。
取り外す際は、コネクタのギザギザ部を片方の手で左回りに回した状態で、真っ直ぐ手前に引き抜くと取り外せます。
2.ランプハウスを開けて、ランプを交換する
(1)ランプハウス上面の固定ねじ(図3)を、六角ドライバで充分ゆるめます。(六角ドライバを図のように差し込んで左回りに回していくとゆるみます。) | 図3 ランプハウス上部 |
(2)ランプハウスを、図4のように右手で上側に持ち上げて取り外します。
(ねじのゆるみが足りないと、取り外せません。そのときは、(1)に戻り、六角ドライバでさらにねじをゆるめます。)
(3)次に、図4のように、矢印の方向にランプハウスを90°倒します。
(4)図5のように、ランプ固定レバーを下に押下げながら、古くなったランプを上方向にゆっくり引き抜き、取り外します。
(5)新しいランプを取り付けます。
ランプ固定レバーを、図6のように左手の人差し指で下に押下げながら、ガーゼなどで新しいランプを包んで持ち、端子をピン位置に突当たるまで挿入します。(端子の両足がしっかり突き当たること)
ここで、押し下げていた指をゆっくり離して、ランプ固定レバーを元に戻すとランプが固定されます。
※ランプ取り付け時の注意
ランプには直接触れないようにします。ガーゼなどでランプを包んで持つか、新しいハロゲンランプは、ビニール袋に入っています。そのビニール袋の片側(ランプの端子側)を開けて、ビニールの上からランプを持つとスムーズな交換が可能です。
もしランプに指紋などが付着した場合には、寿命の低下やランプの破裂を防止するために、無水アルコール等レンズ洗浄液を含ませた柔らかい布などできれいに拭き取ってください。
なお無水アルコールは引火性が強いので、使用中は火気に近づけないようにし、各種電気機器のメインスイッチのON-OFF操作も引火の誘因となりますので行わないでください。
また、部屋の換気にもご注意ください。
(6)図8のように、矢印の方向にランプソケットの向きを、先ほどと逆向きに90°倒して元に戻します。
(7)図8のように、先ほどと逆の手順でランプハウスを上からはめ込み、ランプハウス上部の固定ねじを下に押付けながら締付けます。(六角ドライバを右回りに回し締め付けます)
3.ランプハウスを、再び顕微鏡の鏡体に取り付ける
(1)図9のように、ランプハウスを、再び顕微鏡の鏡体背面に真っ直ぐはめ込みカチっと奥まで押し込んだ状態で、ランプアダプタ固定ねじを、鏡体に付属の六角ドライバでしっかり締め付け、ランプハウスを固定します。
※締め付け方は、六角ドライバを、図9の矢印の方向に差込んで、右に回します。
(2)図10のように、ランプハウスケーブルコネクタ(A)を、鏡体背面のコネクタ(B)に差込みます。
差込む際は、コネクタ(A)(B)の口金部分内側の凸凹の位置を合わせて、コネクタ(B)に真っ直ぐ差し込むと装着できます。
【そのほかの注意点】
ランプケーブルや電源コードがランプソケット周辺に触れると、コードが溶け感電や発火のおそれがあります。ランプケーブルや電源コードの取りまわしの際は、ランプソケットから充分離してください。
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